チ。ー地球の運動についてー 第3話 雑感

Netflixで現在話題のアニメ、チ。の第三話を視聴したので、雑に感想を語っていきます。

フベルトの苦悩

今回の第3話は、フベルトの父親としての苦悩や葛藤が最も色濃く出ていたのではないでしょうか。フベルトは、元々天文学を研究し、地動説の研究をしていました。しかし、異端者として捕まったという過去があり、そこからは、地動説の証明を諦め、教師として真っ当に生き抜いていました。そこで、息子のラファウが地動説の研究をしていた事が判明し、最初こそ、燃えきれなかった紙に計算式を書き直すという、まるで自分が諦めた地動説の証明を息子に託すかのような行動がありました。それには、単純に父親として息子の事を応援したい気持ちもあったかもしれません。しかし、ノヴァクの忠告により、地動説は諦めるべきだと考えを改めました。そこで、息子には苦しまずに生きるためにと思ったのか、自分が死にたくなかっただけなのか、どちらかはわかりませんがラファウを密告する決断をしました。息子に目標を達成することよりも、安寧に生活を送ってもらう事を選びました。

好奇心の恐ろしさ

ラファウは裁判で改心したと発言するだけで、大学に進学することができました。しかし、それをしなかったのは自分の安寧よりも自分の好奇心を選んだという事でしょう。そして、師匠と同じように自らの死を受け入れ、次の世代へと夢を託した。こうして、好奇心というのはどんどん広がっていくんだと思います。

最後に一つだけ言えるのは、死を恐れたフベルトと、死を恐れなかったラファウ、二人がとった行動にはこの違いがあったんだと思います。
以上。

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