地域で見守る子育て【後編】 | リフレッシュのための”自分時間”を予定する
こんにちは、NINIのあいのです。
この度、NINIROOMでは、産後3ヶ月〜1年以内のお母さんが半日間赤ちゃんと別室で滞在し、自分の時間を過ごすベビーシッター付き日帰りプランをはじめます。
「全治数か月のほどのダメージ」と表現されるほど大変な産後。そんな時期にも関わらず、身近に頼れる人がいないお母さんも多いと思います。自分の体よりも赤ちゃんを優先してしまうのは仕方ないことですが、ママ自身が心身ともに健康でご機嫌でいることも、赤ちゃんや家族への大きな愛情のひとつ。産後の大変な時期であっても自分自身を大切にできる社会にしていきたい。そんな思いから始めた、地域ができる子育て支援の取り組みの後編です。
【前編】ベビーフレンドリータイムと活動への思いについてはこちら↓
きっかけ
昨年の秋から始めた赤ちゃん連れ歓迎の「ベビーフレンドリータイム」。クチコミや紹介で少しずつ知ってもらって、カフェに赤ちゃん連れの方やグループでお立ち寄りいただく光景も日常的になってきました。また、利用する方だけでなく近隣の助産院や保育士さんなど、地域の子育てを良くしようと活動される方々との繋がりも得ることができました。そこで出会った人たちとのディスカッションの中で、お母さんがもう少し長く、安心して自分時間を確保できるような、もう一歩踏み込んだ取り組みができないか。そう考え始めたのが今回の取り組みのきっかけです。
現状把握とその結果
企画するにあたり、まずは、あらためて現状把握のためのアンケート調査を実施。賛同してくれた保育士やベビーシッターに声をかけ配布したオンラインのアンケートはわずか10日間で、100名を超える回答があり、テーマに対する関心の高さを感じました。
【アンケート結果】
①日頃の育児協力について
⇨ 9%の人は日常的な協力がないと回答。また、協力があると答えた人のうち、36%はその頻度に満足していないと回答。つまり、全体の42%が、協力がない、または協力があるがその頻度に満足していないと感じている。
②ひとり時間について
⇨ ほとんどのお母さんが、「自分一人になれる時間をとることが気分転換になる」と感じている一方で、 35%の人は自分一人の時間をとることができない、さらに、取る時間がある人でも30%はその頻度に満足していないと回答。=全体の55%の人は、ひとり時間をとることに難しさを感じている。
アンケートから見えてきたのは、半数近くの人が日常的に満足な協力を得られず、自分ひとりの時間を取りづらいということ。また、産後のお母さんが抱える「自分の時間を持てない」悩みは、協力者の不在や家族の理解不足だけが原因ではなく、育児への向き合い方や子育て中のリフレッシュに対して持つ自身の意識にもあるということでした。
自宅を出る選択肢を増やす
片時も目が離せない生まれたばかりの赤ちゃんと過ごす24時間は、産後のお母さんにとって心身ともに本当に過酷な期間。とはいえ数万〜数十万かかる産後ケア施設等を利用するほどではないように感じるし、自分が頑張ればなんとかなってしまう。また、運良く誰かに預けることができて「今日は休むぞ!」と意気込んでも、自宅にいるとついつい気になる家事や普段できない用事をこなしてしまい、結局ゆっくりできなかったというという経験のある人も多いのではないでしょうか。とはいえ、自宅以外に安心してゆっくりしたり、横になったりできる外出先ってないんですよね。
そこでNINIROOMでは今回、日中の半日間(7時間)を赤ちゃんと別室の個室でゆっくり過ごす日帰りプランを用意しました。自宅でもできるエクササイズを習慣化するためにスポーツジムへ通うように、自分時間の確保も、計画的に優先的に生活に取り入れることが求められているように感じています。
ベビーシッター付き日帰りプランについて
チェックイン時に、赤ちゃんは同じ建物の別室にて保育士がお預かりし、お母さんはホステルの個室で過ごしたり、気が向けば1階に併設されたカフェラウンジでランチやカフェの時間を楽しむことができます。赤ちゃんのことで滞在中に気になることがあれば、別フロアの客室からいつでも赤ちゃんの様子を見に行くことができるのも、一時保育や託児所などとは違う点。できるだけ費用を抑えるため、催行日・催行人数を限定し、シッター費用などが負担にならないような体制を目指しました。
詳細はリンク先をご覧ください↓
まずは、2月16日(木)、3月2日(木)の2つの日程で、定員各4組で予約受付中です。モニタープランとして販売後、ヒアリングを通してお母さんたちが定期的に使えるように更新していきたいと考えています。日頃、仕事が忙しくて満足に協力ができないと感じているパートナーや、慣れない子育てを頑張る友人や姉妹からの応援として、プレゼントにもぜひ。
「人に預けてまでリフレッシュすることに罪悪感を感じる」という意識自体を変えることは難しいですが、お母さんたちが気軽に頼れるサービスが増えることで、普段の家族関係を豊かにしたり、子育てを楽しめたりできるようになればいいなと思います。アンケートでは前向きなコメントに加え、活動に対する応援のメッセージもたくさんいただきました。ご協力いただいた皆様ありがとうございました。