[特定社労士試験]特定社労士試験の"性質"
こんにちは。ににです。(自己紹介はこちら)
今回は、特定社労士試験の"性質"についてお話しします。
私が考えるこの試験の性質は、以下のとおりです。
(おそらく)相対評価
公式に発表されているわけではありませんが、私は、特定社労士試験は相対評価だと思っています。
その理由は、
毎年、合格率と合格点がほぼ一定
細かい配点が公表されていない
という点です。
別記事でも書きましたが、合格率(または人数)が先にあって、試験結果の上位から順に点数を割り振っていっているのだと思います。
ちなみに、共通点が多くある中小企業診断士の2次筆記試験も、やはり相対評価だろうと思われています。
診断士の2次筆記試験の場合はもっと極端で、合格点が厳然と定められていて(400点中240点)、問題は毎年変わる(難易度にばらつきがある)のに、合格率は驚くほど安定しています。(合格率の推移)
これが相対評価説の根拠です。
一発合格道場には、そこら辺について検証した記事もたくさんあります。
もちろんそれが正しいかどうかはわからず、あくまで仮説という域ですが、私はとてもしっくり来ています。ぜひ参考までにご覧くださいませ。
→偏差値仮説
→問題の解かれ具合によって配点を後付けで操作しているという仮説
で、相対評価である場合、必要なことは、「他の人と同じ答えを書く」ことです。
他の受験者が書けなかった論点を書くことのプラスより、他の受験者が書けた論点を書けなかったことのマイナスの方が大きいです。
試験対策の考え方としては、上記の点を重視して、普通のことを普通に書けるようにするようにしていくべきです。
自由記述の試験の場合、「こんなことに気づいちゃったぜ!この視点で見てる人は他にいないだろう!これで差をつけてやるぜ!」という考えで「普通ではない」ことを解答用紙に書いてしまうことがままあります。
診断士の試験では、それは「ポエム解答」と呼ばれていて、独りよがりで採点者には伝わらず、点数がもらえないものとして絶対に避けるべき、とされています。(でも本番になるとどうしてもやっちゃうんですよね・・・。)
普通のことを普通に書くために有効なのが、「フレームワーク」という考え方です。
「唯一無二の正解」はない
もう一つの性質として、筆記式であるがゆえ、「これが正解、他は不正解」という設定の問題は少ないのではないか、と思います。
鶏か卵かの話になってしまいますが、「これが正解、他は不正解」という設定にしたくないが故の筆記式である、と見ることもできそうです。
そしてこれは、実際のあっせんの場面にも通じる考え方かな、と思います。
試験対策につなげて考えてみると、「正解(と想定されていること)を書く」ことを目指すのではなく、その結論にたどり着いた過程が合理的であるか、さらに、「合理的に考えた」ということを解答用紙に表現できるかという点が重要です。
「解答用紙に表現」という点においては、「型」の考え方が有効です。以下の記事で詳細にお伝えしています。
まとめ
以上、特定社労士試験の性質について、私が思うところをお伝えしました。
ここの認識をしているかしていないかで、試験対策の仕方とか気の持ち方とかが変わってきますので、頭の片隅に置いておいてくださいね。