[特定社労士試験]試験勉強に使った参考書
こんにちは。ににです。(自己紹介はこちら)
今回は、私が実際に受験勉強をする際に使った参考書たちを紹介しようと思います。
試験対策としては、神の書籍と電子書籍、合わせて3冊を使用していました。
特定社会保険労務士試験過去問集
使った書籍1つめは、こちら。
(上記リンク先は令和6年度試験対応版で、令和6年7月18日発売予定のようです。毎年改定されるはずなので、受験年度のものを選んでください)
おそらく、特定社労士受験界隈でもっとも広く使われているであろう、「特定社会保険労務士試験過去問集」です。
特長
この参考書のいちばんの長所は、「もっとも広く使われている」ことです。
たびたびお伝えしているとおり、特定社労士の試験は相対評価です。
相対評価の試験で合格するために必要なことは、多くの受験生が正解する問題を取りこぼさないことです。
その点で、「もっとも広く使われている」参考書には、高い価値があります。
この参考書に書いていないことは、他の受験生も知らない可能性が高く、その問題を取りこぼしてもダメージは比較的小さくて済みます。
その他の長所として、第1回~最新の回まで、すべての問題の模範解答および解説が掲載されていることが挙げられます。
そして、考える指針となる判例なども豊富に載っているので、1冊持っておいて損はないと思います。
私には合わなかったところ
上記のように、受験生には必携といえるこの参考書ですが、私は、勉強の後期(試験直前期)にはあまり使わなくなっていました。
掲載されている判例などの内容は豊富ですが、試験の模範解答として見たときには、私には合わないと思ったからです。
合わないと思った理由としていちばん大きかったのが、年度ごとに解答の書き方が違うことでした。
もちろん、ひとつひとつの解答を見れば間違いなく合格できる内容だと思うのですが、これから試験に合格できる力をつけようとしているという段階の私には、解答に至るまでの道筋を身につける方法が分からなかったです。
合格できる力を持った人が、合格という結果から逆にたどって解答例を作った、そんな感じがしました。
受験生としては、合格する力がない状態からその解答を書くにはどうすれば良いか、また、どんな問題だとしても安定して解答を書くことができるようになることが重要です。
私がここで書いている記事群は、私が受験生時代に苦労したその点について、同じような悩みを持つ受験生の助けになるのではないか、と思っています。
そしてもう一つ、私には合わないと思った理由があります。
それは、解答文が冗長という点です。
これは私が中小企業診断士の試験を経験していることも大いに関係していると思うのですが、本参考書の解答例は、書かれている解答要素が少ないと感じています。
中小企業診断士の2次筆記試験では、たとえば、「接続詞や読点を5文字削って『士気の向上』と追加する」みたいな感じで解答要素を詰め込むことがあります。
(ちなみに、私が一発合格道場で中小企業診断士試験の受験生支援として書いたブログ記事に、そのあたりのことを書いたものがあります。お時間があるときに覗いてみてくださると嬉しいです。)
解答要素を詰め込むのは、採点の方法として「これが書いてあったら加点」というような方法が採られている可能性が高いと思われているためです。その加点を得るために、できるだけ多くの要素を解答文に記述することが重要とされています。
また、解答要素を多く書くことは、さまざまな視点から見ているということをアピールできるということにもつながります。
特定社労士の試験でも、解答要素になりうることを書いて減点されることはないと思います。
初見の問題で、得点の可能性をできるだけ高めるためには、できるだけ多くのことを書くべきです。
私はそこを重視していたので、その意味で本参考書の解答例は私には合わなかった、と思っています。
合わなかったところが長くなってしまいましたが、それでもやはり、本参考書は試験勉強にとってはとても有用だと思います。
ぜひ、最新版を購入して活用してください。
おきらく社労士の特定社労士受験ノート
上記の「特定社会保険労務士試験過去問集」だけでは私には合わないと思ったので、別の著者の参考書を探した結果、「おきらく社労士の特定社労士受験ノート」も使うことにしました。
シリーズがいくつかあるのですが、私は「あっせん事件編」と「倫理編」を使っていました。
紙の書籍ではなく、Kindle版のみです。
(上記リンク先は令和6年度試験対応版です。毎年改定されているはずなので、受験年度のものを選んでください)
特長
このシリーズのいちばんのおすすめポイントは、考え方を中心に解説してあることです。初見の問題をどう考え、どう解答文につなげていくかという点が、私にとっては分かりやすかったです。
また、これはこの参考書の長所というわけではないですが、著者が違っているため、解説や解答例の視点が違うことも大きかったです。
特定社労士の試験では、どちらかを選ぶというとき、どちらかだけが正解というわけではないと思われる問題もたくさんあるので、違う視点での解説を読むことができたのはとてもプラスになりました。
また、視点の違いという点では、私にはこちらの方がすんなり受け入れることができました。どちらがいい悪いではなく、単純に私に合っていたんです。
そして、電子書籍であるため、スマホさえあればどこででも読むことができたのも便利でした。(KindleのUIは癖強で使いづらかったですが)
残念だったところ
一方、残念だったのは、すべての問題の解答例が掲載されているわけではないという点です。
これは、本参考書が考え方をメインに解説しているためしょうがないところですが、おきらく先生はこの問題をどう考えたんだろう?という疑問が解消されないことがありました。
まとめ
私が使っていた参考書をご紹介しました。
検索してみると他にもいろんな参考書がありますし、どの参考書を選べばよいかは、正解はないと思います。人それぞれです。
どの参考書も、当たり前ですが著者の考えが反映されています(もちろん、このnoteも)。
自分に合う合わないは絶対あるので、使ってみて「なんかしっくり来ないなぁ」と思ったら、無理にそれを使い続けることはありません。
自分にしっくりくるものがいちばん良い参考書だと思いますので、そういったものを探してみてくださいね。
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