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[特定社労士試験]試験を解く手順

こんにちは。ににです。(自己紹介はこちら

今日は、試験を解くとき、どういった手順で解いていけばよいかについてお話しします。

とはいったものの、試験の解き方には決まった手順があるわけではありません。人それぞれ、やりやすい方法があると思います。
が、どんな方法にしろ、手順は定型化しておいた方が良いです。ふだんの勉強のときからその手順を繰り返して、手順そのものに頭を使わなくて済むようにしましょう。

各小問ごとの解き方は別の記事で詳しくご紹介しているので、今回は全体の流れということで、一例として、私が実際に用いた手順をご紹介します。

第1問(事例)と第2問(倫理)の解く順番

解き方は人それぞれですが、第1問(事例)と第2問(倫理)の解く順番については、第2問(倫理)を先に解くことを強くお勧めします。
理由は、第2問(倫理)には足切りが設定されているため、です。

第1問(事例)から先に手をつけて、思ったより時間がかかってしまった、ようやく解き終えたころにはほとんど時間が残ってなかった・・・というパターンは最悪です。
たとえ第1問(事例)で満点だったとしても、第2問(倫理)で10点に満たなければ、不合格です。

また、第2問(倫理)の足切りのことを気にした状態では、第1問(事例)に集中することもできません。

そんな事態を避けるために、第2問(倫理)を先に時間があるうちにしっかり解いて、まず足切りを回避することに集中しましょう。

手順

では、具体的に私がどういう手順で解いていったのか、順を追ってお話しします。

0.解答用紙に受験番号と名前を書く

これは言わずもがなですね。
試験本番では、正味の2時間の前に名前を書く時間を取ってくれるので、書き忘れることはないと思います。
ちなみに、解答用紙のオモテとウラ、両面に記入欄があるので、ちゃんと両面に書いてください。

1.メモ用紙を作る

試験が始まったら、問題用紙を開きます。
私は、設問文を読む前に、メモ用紙を作りました。

どうやって作ったかというと、問題用紙のいちばん外側の1枚の内側を使いました。

問題用紙は、A3の紙を半分に折った、A4サイズの小冊子になっています。
表紙部分には試験の注意書きがあり、設問文は表紙を1ページ目とすると3ページ目以降に記載されています。
2ページ目、裏表紙、裏表紙から数えて2ページ目は白紙です。たぶん、裏写りして透けて見えるのを避けるためにそうしてあるんだと思います。
つまり、小冊子のいちばん外側の紙は、注意書き以外はすべて白紙です。そこをありがたく活用して、メモ用紙にしました。

文字だと伝わりにくいかと思い、画像も用意しました。

小冊子はホチキス留めなどはされていないので、そのままばらして使うことができます。

2.第2問(倫理)を解く

メモ用紙が準備できたら、やっと問題に取り掛かります。
まずは第1問(事例)には目もくれず、第2問(倫理)のページを開きます
(本番では、見開きの左ページにあった民法の錯誤の条文が見えてしまい、「いや錯誤かーーーーい!」と心を乱されてしまいましたが)

2-1.設問文を読む

第2問(倫理)は、小問2つで構成されています。私は、まず2つの設問文に両方目を通すようにしていました。たまに、2つが関連付いたかたちで出題されることがあるためです。

2-2.骨子を作成する

2つの設問文を読んだ後は、それぞれの解答の「骨子」を作成します。
フレームワークに沿って考え、結論とおおよその論理展開を考えつつ、簡単にメモをしていました。
実際の試験の問題用紙に記入したメモの画像を掲載します。私にしか読めない字で書いてありますが、試験中のことなのでご了承ください。

なお、前工程でメモ用紙を作りましたが、この第2問(倫理)では使いませんでした。
それは、設問文と近い位置で骨子を作りたかったからです。
結局、上の画像のように、設問文の左側の余白にメモを作りました。

2-3.解答を記入する

小問2つで骨子を作ったあと、解答用紙に解答を記入します。
第2問(倫理)の解法については、下記の記事で詳しく紹介しています。

3.第1問(事例)を解く

第2問(倫理)がかたづいたら、ページを戻して第1問(事例)に取り掛かります。

3-1.設問文を読む

こちらもまずは、設問文すべてに目を通します。ここ数年は毎年同じ形式の5問なので、「いつもとおなじ形式だな」と確認できればもうこっちのものです。
もし形式が違っていても、「そのくらい想定内だぜ」と嘯きつつ、平常心を保ちましょう。

私はこのとき、設問文の中でポイントとなるところにマークをつけていました。以下の画像は、私が実際に書き込んだ問題用紙です。

XとY社を取り違えないよう、Xは◎、Y社は△をつけていました。
最近はないですが、かつては小問(2)にY社、小問(3)にXという出題がされたこともあったため、念のためです。
そして、この問題のテーマとなる箇所については、アンダーラインを引いたり□で囲んだりしました。

3-2.フレームワークの表を作る

設問文を把握したら、XとY社の言い分を読む前に、フレームワークの表を作ります。
詳細は個別の記事でお話ししていますが、この段階で事例のテーマを想定して、論点を整理しておくことがとても重要です。

3-3.与件文(両者の言い分)を読む

フレームワークを準備できたら、与件文を読んでいきましょう。
このとき、フレームワークの論点を頭に置いておいて、それを探しながら読むという意識を持つと良いです。

私は、この段階ではフレームワークの表に解答要素を書き込むことはせず、与件文にアンダーラインを引いたり、印をつけたりといったことにとどめていました。

その理由は、
①与件文を読むのを、フレームワークの記入で中断したくない
②ある程度取捨選択した状態で表に書き込みたい

という2つです。

ここは個人の好みの範疇なので、人それぞれやりやすいやり方があるのかなと思います。

3-4.第1問(事例)小問(1)の解答を書く

私は、この段階で小問(1)の解答を書いていました。
簡単なのでさっさと済ませておきたいのと、「さぁ今から問題を解いていくぞ」という感じでギアをひとつ上げる儀式、そんなイメージをしていました。

3-5.フレームワークの表に解答要素を書き込む

小問(1)を書き終えたら、いよいよ試験の本丸、小問(2)~(5)に取り掛かります。
まずは、先ほど与件文にマークした箇所から、フレームワークに書き込んでいきます。
このとき、ある程度取捨選択したり、論点を追加したりしながら表を作り上げていきます。

ここの精度が、小問(2)以降、配点にして60点分を左右します。
もっとも重要な工程と言っても過言ではないところです。

3-6.第1問(事例)小問(2)~(5)の骨子を作る

小問(2)~(5)は、個別の解法記事でも繰り返しお伝えしているとおり、互いに行き来しながら解答を作り上げていきます。
なので、骨子の段階までをすべての小問で並行して作っていきます。
この骨子をどのくらいの粒度で作っていくかは、人によって変わってくるところです。

私が試験で作った骨子をお見せします。

相変わらず読めない字なのは目をつぶっていただくとして、私はこんな感じで骨子を作っていました。人によっては、もっと細かく作ったり、あるいはもっと大雑把に作ったりする方が良いかもしれません。

小問(4)の骨子については、小問(2)と(3)で選んだ解答要素を使うことになるので、簡略化して言い分の段落番号で表したりもしていました。

このあたりのメモ書きの工夫は、実際にやってみて自分なりのやり方をつかんでください。

3-7.解答用紙に第1問(事例)小問(2)~(5)の解答を書き込む

骨子ができたら、あとは解答用紙に書き込むだけです。
ここまで来るとだいぶ疲れている状態で、ふだんはまずやらないような単純な書き間違いなんかもやってしまいがちです。
その状態でも、ある程度のスピードは保ちつつ、採点者に読めるレベルの丁寧さで書けるように練習しておくことも必要です。

まとめ

私の試験全体を解く手順をご紹介しました。
冒頭でも書きましたが、手順は人それぞれです。
私の手順を参考にしながら、パクってカスタマイズして、いちばんやりやすい方法を見つけてください。

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