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[特定社労士試験]受験生支援について

※今回は特定社労士の試験と直接関係ないですが、私が受験生支援をやろうと思ったバックグラウンドをお話ししようと思います。

こんにちは。ににです。(自己紹介はこちら

私がかつてメンバーとして活動していた(今でもOBのつながりはあります)「一発合格道場」をはじめとする、中小企業診断士試験の受験生支援団体についてお話ししたいと思います。

診断士試験業界における受験生支援団体

一発合格道場(以下、「道場」といいます)は、15年前(2024年3月時点)から続いている任意団体です。中小企業診断士(以下、「診断士」といいます)の試験に合格した人が、次の年の受験生のためにいろんな情報を発信しています。
診断士業界には、同じような団体が、道場だけではなくタキプロとかココスタとか、他にもいろいろたくさんあります。

このnoteの読者にいらっしゃるかどうかはわかりませんが、診断士の受験を考えているかたはぜひ、各団体のブログを見たり、セミナーに参加したりしてください。
個人的には、診断士の試験(2次筆記試験)の対策は、これらの団体からの情報だけでも大丈夫だと思っています。

さて、診断士の試験に関して、このような団体が生まれ、15年も継続して活動しているのはなぜでしょう?
理由として明文化されたものがあるわけではないですが、私は以下の2点によるところが大きいのかなと思っています。

1.中小企業診断士は、業務独占資格ではない
2.中小企業診断士の2次試験は筆記式であり、さらに、模範解答が公開されない

仲間を増やすことのメリット

1.についてはもうちょっと補足説明が必要かもしれません。
診断士は、社労士のような法的に保護された独占業務がありません(厳密には1つだけありますが、割愛します)。
そのため、資格を取ったからといって、「はいこの業務ができるようになりました」という分かりやすいことにはなりません。それぞれの個人が持っている知識や能力を活かしたり、あるいは新たに学んでいって業務領域を広げていったりという形で活動しています。

たとえば、銀行で働いていて融資とかそのあたりに詳しい人とか、大手企業のSEをやっていてITのことなら任せとけとか、もちろん私のように社労士として働いていて人事労務の実務に精通している(手前味噌)人とか、いろんな人がいます。

診断士は、「経営コンサルタントとして唯一の国家資格」です。
経営コンサルティングを行なううえで、自分の専門分野以外のことを聞かれることももちろんあるわけで、そんなときには「あの人が詳しいから相談してみよう」「あの人も巻き込んで一緒にコンサルティングしよう」ということになります。

そうなってくると、いろんな得意分野を持っている人とつながっている、そのことそのものが価値を生むことになります。
受験生支援活動は、一緒に活動することで協業仲間をつくる、翌年の受験生(合格者)との縦のつながりをつくる、という意味を持っています。
これが、診断士業界で受験生支援という習慣が生まれ、続いている理由のひとつだと、私は思っています。

正解がわからない2次筆記試験

そしてもうひとつの理由、「2.中小企業診断士の2次試験は筆記式であり、さらに、模範解答が公開されない」についてです。こっちの方が、このnoteの本旨に沿った内容です。

診断士の試験は、1次試験・2次筆記試験・2次口述試験と、計3回あります。
このうち1次試験はマークシートなので対策がしやすく、2次口述試験は合格率ほぼ100%なので心配するほどではないのですが、問題は2次筆記試験です。

2次筆記試験はその名のとおり筆記式で、かつ、試験終了後にも採点基準や模範解答は公開されません
つまり、「正解」は、採点者以外誰にも分らないんです。
じゃあ診断士受験生がどうやって勉強しているかというと、ひとつが上記の受験生支援団体の活用です。
前の年に合格した人は、直近の試験で合格する方法を知っているわけですから、その人たちから学ぶのがいちばんの近道ですよね。

そして、勉強の仕方としての王道が、「再現答案」を使って勉強することです。
再現答案とは、試験を受けた人が、実際に解答用紙に書いたことを試験後に思い出して記録したものです。
診断士の2次筆記試験においては、再現答案と試験の結果をたくさんの受験生から集めて、合格者がどんなことを書いていたのかの傾向をまとめた書籍が毎年出版されていて、ほとんどの受験生はそれを参考にして書き方や書く内容を学んでいきます。

採点基準や模範解答は公開されないので、あくまでも「こう書いた人が合格できている」という結果論にはなってしまいますが、事実上、合格に到達するためのほぼ唯一の道しるべ、という形になっています。

特定社労士試験との共通点

さて、やっとここからが本題ですが、診断士の2次筆記試験の仕組み、特定社労士の試験とほぼ同じですよね。
仕組みだけでなく、どう考えるか、どう書くかということについても共通点が多くあると思っています。
でも、特定社労士の試験には、受験生支援団体も再現答案を集めた書籍もありません

というわけで、特定社労士の受験業界にも診断士試験のやり方を持ち込もう、というのが私の目論見です。
支援"団体"ではなく私ひとりで、再現答案も集めるのではなく私のものひとつだけですが。(後日公開します)

中小企業診断士2次筆記試験と特定社労士の試験、2回を通じて得た試験対策のメソッドをお伝えしていくことで、特定社労士仲間が増えていくのにちょっとでも貢献できればいいなと思っています。

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