地産地消の独立電源 Cappa 後編
ひろエネです。
今回は【地産地消の独立電源】Ibasei Cappa という話をします。
前編では、Cappaのカタチとシステムをメインでお伝えしました。
後編では、Cappaの導入事業に焦点を当て、見ていきましょう!
■ earth milk project (アースミルク プロジェクト)
ここでは、IbaseiによるCappaの導入企画例を1つご紹介します!
2018年、ネパール国カスキ郡カウレにある小学校にCappaを一台導入しました。導入の際は、JICAと共に、土地環境(降水量、川の流量・落差等)、家庭環境(職業、人、金等)を調査し、ケースバイケースで、1番の効率が出せるCappaを開発していました。
今でも菊池社長の「川を見ると、自然と数式が頭の中で出てきて、Cappaのどの部分を変造すればいいのか考えてしまうよ笑」というお言葉が印象に残っています。
導入前と導入後の内容は、長くなるので、わかりやすく図で表してみました。
こうみると、Ibaseiさんは、まさに理想の土地に導入されたんだなぁと感じますね。
自然エネルギー とりわけ「水の持つエネルギー」は、人が生きて行けるように母なる地球が与えてくれる栄養(母乳)である、という想いが込められ、この事業を行っていると菊池社長は語っています。
■ SDGs評価
上記のプロジェクトがSDGsの何番に属していたのか順に見ていきましょう!
4:質の高い教育をみんなに
5:ジェンダー平等を実現
6:安全な水とトイレを世界に
7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
12:つくる責任 つかう責任
13:気候変動に具体的な対策を
9・17 産業と技術革新の基盤づくり パートナーシップで目標達成
■ 個人の視点
Ibaseiさんらの活動は「持続可能な社会」に即した素敵なものだと感じています。
上記では述べていませんでしたが、彼らは、「導入してハイ終わり」ではなく、
『Cappaの製造やメンテナンスを行える仕組みづくりから、雇用の創出』
『現地でのエコスクールやイベントを通じたコミュニティづくりと、住民自らが未来をつくっていく意識変化』
をもたらしています。
Ibaseiさんの活動は、あまり知られていません。彼らの日本におけるCappa導入は小規模で、あまりニュースに取り上げられないことが理由だと私は思っています。
菊池社長はおっしゃっていました。
「日本は導入しにくい。水利権、河川法で導入ポテンシャルが見込める場所でも、日本では難しい」
私もその通りだと感じていますが、これに関しては、私たちではどうしようもありません。官僚になって法制度を変えるしかないのでしょうか?皆さんはどう思われますか?
前・今回は、Ibasei のCappaをご紹介しました。
次回もお楽しみに!
任意団体「ひろエネ」 すずめの
参考文献
・株式会社茨城製作所ウェブサイト: http://www.ibasei.jp/
・READYFOR 小さな川でも、水力発電。ネパールの村に明かりを届けたい: https://readyfor.jp/projects/akari