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上位から採用すると、7割が女性になる

 2009年、リーマンショック不況中の日記です。

 4月1日は各社で入社式があり、
著名な大会社の社長訓示が新聞に載っている。
各社の状況を背景に、なかなかに工夫されている。
自分の若きころを振り返ると、
新入社員がまともに聞いているとは 思えないが、
社長から見れば新聞に紹介されるのだから、
それなりに真面目に喋ることになる。

 既に来年入社の就職戦線が始まっているが、
リーマンショック不況を反映して
各社の新卒採用は今年の半分、あるいは20%、30%減が大半。
今年とは雲泥の差、1年違いで天国と地獄だ。

 先日、某社人事の人の話では、
来年の新卒で、 文系を100人募集しているのだが、
エントリーした人が1万人、
実際に試験と面接をするのが、5千人とか。
その会社は、比較的地味なインフラ関係の会社で、
従来から考えると、倍率100倍はありえないことだ。
5千人の面接となると、5人にまとめたとしても千組、
一組15分とすると、250時間となり、毎日やっても2月かかる。
一大プロジェクトだ。

 更に曰く、試験や面接をすると、
明らかに女性の方が、評価が高い、
まともに上位から採用すると、7割が女性になってしまう。
女性は結婚して子供が出来ると、育児休業を取り、
その後も暫くは子供中心になり、
男性に比べると10年くらい 遅れてしまうので、
なかなかモチベーションが維持できない。
だから、女性は3割程度に抑える。

 私は、企業の女性枠が少なく、それなりの女性が、
狭き門に集中するので、採用側から見ると、
女性の方が優秀に見えるのかと思っていたが、
それは以前のことで、
最早、一般論として女性の方が、成績が良いのだと言う。

 男女で頭の良し悪しに差があるとは思えないが、
一般に大学に入ると、将来の就職枠の狭さもあって、
女性の方が真面目に勉強するのだろうか。
それとも、本来、男はだらしなくずぼらで、
女は真面目で丁寧なのだろうか。

2201001:入社式1


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