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満開の準備

  昨日の都心は最高気温20度、一気に春を飛び越えてしまった。
 
 昼前、浜町公園に行こうと監視付きでマンションを出ると、外は快晴微風。ゆったりとした気分で歩いて公園に入り、スポーツセンターの手前にあるベンチに座る。いつもの我定点観測地点その2だ。
 
 正面は落葉樹の林、その向こうは、それこそ雲一つない青空。桜の細枝の先が点々と膨らみ、今年も満開になるのは間違いなさそうだ。風もなく、このまま昼寝をしたい気分だがそうもいかない。スポーツセンターに出入りする老若男女が目の前を間断なく通る。なかに外国人の団体もいるが、何をするのか、興味深い。

スポーツセンターに向かう外国人団体

  正面広場には数個の白いテントが立ち、その前に多くの看板が重ねて置いてある。そう言えば、明日3月2日は東京マラソン、明治座前がコースになっているから、その準備らしい。
 
 公園を後にして、明治座前に差し掛かると、大道具、小道具を搬出入している。明治座はいつも月末と月初は、次の公演の準備で10日程お休みになる。
 
 甘酒横丁を歩き、緑道との交差点で何時もの定点観測その1のベンチで一休みする。この時間はビルの合間から日差しがベンチを照らすので、明るくかつ暖かい。交差点は白い縞模様の歩道に囲まれているのだが、それとは別に大きな白い縞模様が斜めに横切っている。よくよく見ると、日の光がどこかのビルの窓で反射しして地面を照らしているようだ。大きな歩道に見えないこともなく、誰かが間違えないかと、些か心配になる。

斜めの縞模様は歩道ではない

 交差点の向こう側、緑道入口の弁慶像も日差しに輝き、暖かそうだ。その上に被さる桜の枝先は、こちらも点々と無数の粒を付け、時期が来れば満開になるのは間違いない。竹内マリアの「人生の扉」ではないが、今年も満開の桜を見ることは出来そうだ。

弁慶さんも暖かそう

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