銀座公正役場
先日20日に、銀座公正役場に出向いて遺言公正証書を登録した。
担当の公証人が遺言書の文言を一字一句読み上げて内容を確認して、原本に遺言者(私)、証人2名(司法書士法人担当者)、公証人の全員がサインして押印し、遺言公正証書が完成した。原本を公正役場で保管し、私が死んだら、相続人が引き出して書かれている通りに相続することになる。もっとも、遺言書の内容には、監視人殿も二人の息子にも説明して納得しているから、特に問題はないだろう。
手続きが全て終了した後、公証人が、「私は、遺言者に、現在の生活で、何か趣味はありますか?とお聞きしているのですが、いかがですか?」と言う。通常遺言者は、それなりの歳で先が見えているから、何事かを心配してくれているのかもしれない。
私は、妻と二人で人形町に住み、近隣の散策、ランチの食べ歩きなどを楽しんでいる。今日もこの後、銀座を散策してランチを食べるつもりだ。人形町はとても住みやすく、今のところ、我々高齢者2人で住むには不自由しない。後は時間潰しに本を読み、文章を書いて毎日SNSに投稿している。ボケ防止になる。といったことを言うと、文章を書いていることに注目され、読者はどの程度ですか、反応はどうですかなどと訊かれ、それなりに適当に答えた。
最後に公証人が、以前同じ質問をした方が、最初は特に趣味は無いと言っていたのですが、仏像を彫って時間をつぶしていると言い、自作の仏像の写真を見せてくれたのですが、驚くばかり立派な仏像ばかリ、立派な趣味ですねというと、そうですか、とのことでした・・・・との話を披露してくれた。
積極的に遺言書を残そうとする人は、自分の行く末に何らかの(具体的な)不安がある人が多いだろう。かつ、まだ頭がしっかりしている、微妙なお歳ごろの人が多いような気がする。私もこの2年程の体調不安から遺言書作成を思いついたのだが、今年に入り体調は万全(?)、遺言書作作成は早計だったかもしれない。なにはともあれ、今を楽しむことに徹するつもりだ。
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