子供が出来た
2016年6月の日記です。
人間ではなくカラスの事である。
我マンションは姫路駅から南に徒歩数分、
4階の我が家は、南北東、3方の各部屋に
広めのベランダがあり、風が良く通る。
東側は道路を挟んで広めの公園になっており、
眼下に欅、桜、ヒマラヤスギ等のこんもりとした深緑を臨める。
少し前まで、目の前の電線は
某カラス夫妻が佇む場所になっていた。
朝、先ず一羽が来て電線に止まってカアカアと鳴くと、
暫くして相方がやってくる。
2羽は1,2メートルの微妙な距離を保っていることが多いが、
くっついて寄りそうこともあった。
しかし、この2,3か月、一羽しか現れない。
来るのは大き目の方だから、夫が妻を亡くしたのであろうか、
いくら仲良くても事故でもない限り、
同時に亡くなることはない、生あるものの定めと、
明日の我身を思いながら眺めていた。
ところが・・・
1週間ほど前に、突然3羽になって表れた。
どうやら、どこかで子供を作り、育てていたらしい。
母が子供に時々口移しで食べ物をあげている。
父は少し離れてそれを見ている。
3羽であっちのビル、こっちの公園の木、
向こうの電線などを渡り歩いて、いや飛んでいる。
空地や公園の土の上を歩いているのは、
遊んでいるようにも見えるが、
ミミズの捕獲を子供に教えているのかもしれない。