酒と風呂
2012年3月の日記です。
母方の実家は愛媛県宇和島市、祖父はもともと開業医だったが、
戦前から戦後にかけて市長を務め、
戦後は真珠の養殖、ホテル業、倉庫業、信用金庫など、
多彩な事業をしていた。
祖母は50代で早死したが、祖父は20歳ほど年下の女性と再婚した。
事業ばかりでなく、晩年は茶道に入れ込んで庭に茶室を建てたりして、
92歳でなくなるまで公私共に現役だった。
祖父は、女性もさることながら、酒や、賭け事も好きで、
毎晩、酒を呑み、客を招いて花札や囲碁をしていたが、
ある時、私に、
「酒を呑んで風呂に入ると命を縮める、絶対にだめだ。
逆ならなんの問題もない。」との訓戒を垂れた。
92歳まで溌剌と生きた祖父の言葉であり、
この訓戒を今も堅く守っている。
通常会社から帰宅すると、先ず風呂に入る。
その後冷蔵庫で冷えた酒を、指定された定量カップに注ぎ、
(自宅ではそれが限度とされている)食卓に着く。
湯上りに呑む冷酒は、季節にかかわらず美味い。
3月末から4月にかけて、年度の切り替わりという事もあり、
呑む機会が多い。特に今週、来週は連日の酒浸りだ。
宴席の後、家に帰ると、その晩は顔を洗うだけに留め、
翌朝、風呂に入ることにしている。
朝6時前に起きて浴槽を簡単に掃除してお湯を出し、
10分後に浴槽に満たされたお湯に浸かる。
心身ともにリフレッシュし、風呂から出た時、
朝食が用意されているかどうかは、運(妻殿の気分)次第。
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