銀行は時代錯誤
2012年新年の日記です。
仕事始めの1月4日に、銀行への挨拶回りをした。
毎年の事ながら、銀行の対応は如何にも大袈裟で画一的だ。
某メガバンク(当社のメインバンク)に行くと、
正面玄関に来客の黒塗りの車がずらっと並び、
ダークスーツの紳士でごった返している。
所定の階に行くと、順番待ちの椅子に数組の客が座っている。
こちらも椅子に座り、暫し待たされた後、応接室に通される。
営業部長以下4名程が4斗樽の置かれた机の向うに立っている。
こちらも私以下資金担当までの4名だからバランスはいい。
横の女性が、枡に柄杓で酒を注ぎ、各人に配る。
おめでとうございますといいつつ、ぐいっと、枡の酒を呑む。
相手は、次から次へとお新たな客様の都度枡酒を飲んでいるようで、
既に顔が赤い。2日間はこれを繰り返すとか。
4斗樽の酒の銘柄はどうとか、正月に何を飲んだかとか、
話題が酒だけでは寂しかろうと、経済情勢や東北復興の
話などもして、歓談は10分ほどで終了し、次の客に譲る。
その後、某メガバンクグループの首脳が一同に会する銀行に行く。
正面玄関前の黒塗りも、ダークスーツの紳士もこちらのほうが多い。
最上階の部屋に行くと、20人ほどの首脳が序列順に並んでおり、
次々と来る客に挨拶をしている。
名刺を女性に渡すと、こちらの肩書きと氏名を読み上げるが、
彼らが聞いているとは思えない。
歩きながら次々と挨拶するが、殆ど誰が誰か分からない。
それでも、面識のある担当役員と声を交わし、
2,,3の人と名刺を交わし、5分ほどで終了。
全てのメガバンクが同じことをしており、一時代前の様相だ。
何処か一行がやめれば変わるのではとも思うが、
銀行は横並びの典型だから、当分続くのだろう。