⑧ いつも上機嫌なふりをする
文芸春秋の新年特大号の特集「私が大切にしている10のこと」に習って、今の自分の大切にしている10をあげ、順を追って説明しています。
① 全ての人と横の関係
② 監視人殿(妻)には決して逆らわない、
③ 息子達に必要な援助はおしまないが、口はださない、
④ 二人で暮らせる限り人形町に住む
⑤ 驕らず、転ばず、風邪ひかず
⑥ 自分の病気のことはネットで徹底的に調べる
⑦ 毎日リハビリ運動とリハビリ散歩をかかさない、
⑧ いつも上機嫌なふりをする、
⑨ 日記を書く
⑩ 本を読み、1行コメントを書く
⑧ いつも上機嫌なふりをする
ジェームズ=ランゲ説によれば、「人は悲しいから泣くのではない、泣くから哀しいのだ、」のだそうだ。
若いころから本来の自分の性格を考えると、けちで、見栄っ張りで、プライドが高く、自己中、自信過剰だけれど、気が小さい・・・・考えれば考えるほどこれ以上ない嫌な奴です。社会人になっても若い頃は、ほぼこの性格のままに押し通し、周りの人にはさぞ嫌われていただろうと、今思い出しても赤面するばかりです。仕事の何らかの問題に直面しても、俺に任せれば何とかなると大見えを張り、苦労したことが多かったし、たとえ結果がよかったとしても、その割に周りからはあまり評価されず、ただただ疲れるばかりだった。
それでも家庭を持ち、仕事の経験を重ね、このまま本来の自分を押し通すだけでは、生きていけない、少しは他の人を巻き込んだ方が上手くいくと思い始めて、徐々に変わった。人は全て対等だから、常に相手を尊重するのだ、とカッコよくように振舞った方が上手くいく。本音を言えば、人が対等だなんてことはありえないのだが、それは決して口にも態度にも出さない(ことにした)。
50歳を過ぎたころから何によらず、先ずは、ふりをする、形から入ることにした。まさに、人は悲しいから泣くのではない、泣くから哀しいのだ。どうやら、それなりのふりをしているうちに、本心も(少しは)変わるらしい。ふりをし続けるのに疲れることも多いが、そうしなければもっと疲れる。
今は、監視人殿との会話を楽しみ、本を読み、noteを書く、偶には同期とのお付き合いも和やかにこなし、全て面白いからいつも上機嫌。いや、上機嫌なふりをしているから、全て面白いのだ!