光る海2
2020年9月の日記です。
昨今のコロナ禍、生活維持のための最小限の外出だけ、
殆ど引き籠りの毎日に少々飽きてきた。
で、一昨日の土曜日の朝は初秋の快晴、
久々に明石の光る海を見に行こうと、お出かけした。
姫路から東に向かうJR新快速車中で
店に電話して窓際のカウンター席を予約、
朝霧駅で降りて、瀬戸内海沿いに10分ほど歩き、
12時半にイタリアンレストランに到着。
店は2階だけの高床式、
明石海峡に面したカウンター席に案内される。
全面ガラス張りの外は瀬戸内海の明石海峡
正面数キロ先に淡路島、左上方に巨大な明石大橋、
橋の下の海では、波頭が日の光に反射してキラリとひかる。
淡路島を挟んで右方の海は大きく開け、遥かに水平線を望む。
ピッツアは味が濃く、生地のモチモチ感も今一だが、
そんなことは気にならない、光る海の景観でおつりがくる。
食後のコーヒーを飲みながら時を忘れてひたすら海を眺める。
大小の船が静かに左右に行きかう。
速度もまちまち、直ぐに行きすぎる船もあり、
止まっているように見える船もじっくりと動き、
時間と共に目の前を行き過ぎる。
三隻の船がきっちりと等間隔でゆっくりと航行しているのは、
タグボートが二隻の大きい艀を引っ張っているのだろう。
太陽がゆっくりと右に移動して、光る海も右に移動する。
手前の大きな波は大きくきらめき、
向こうの波は小さく無数にきらめき、
更に向こうの水平線近くは一面の白だ。
偶に、大きな黒い鳥が上空を行きかう。
海につられて心もキラキラ輝き、
我人生はまだまだ青春が続くのだ・・・と勘違いする。
店の客は、男女のペアが3組、女性ペアが5組程度、
3時間ほどの間にほぼ入れ替わり、
少し勿体ない気もしたが、席を譲るべく我々も退出した。