花粉症
2011年2月の日記を続けます。
数年前、3月のある日、
自宅でテレビを見ていると突然鼻水が出てくしゃみをしたのを
妻殿が見て、「あ、花粉症だ、嬉しいー」と手をたたきながら喜ぶ。
我が花粉症の始まりだった。
妻殿の方はかなり以前から花粉症で、
春になる都度、マスクをし、涙を流して鼻をかむ。
いかにもつらそうなのだが、
たかが花粉症、時が来れば直る、
そんなに大袈裟に騒ぐほどのこともないとの
長年の冷たい姿勢が面白くなかったらしい。
だから、こっちが花粉症になったと分かり、
これで私の気持ちが分かると大喜びだ。
あの時の嬉しそうな顔は、今でも目に浮かぶ。
それでも、薬など誰が飲むか、鼻はかめばいい、
目の痒いのはぬぐえばいい、男は我慢だと、意地を張って頑張った。
朝の出勤時、鞄にティッシュを丸ごと1箱いれて、
1日中忙しく目をぬぐい、鼻をかむ、苦難の日々だ。
流石に数年後、多少は大人になり、医者に行き薬をもらい、
普通に春の日を過ごすことが出来るようになった。
以降、1月末に医者に行き、あまり眠くならないと言われている
「アレグラ」を処方してもらい、2月から毎朝1錠服用している。
花粉の出始める1,2週間前から服用し始めると軽めの薬でもよく効く。
おかげで花粉症はさしたる事もないのだが、
「アレグラ」と言へども、昼過ぎには睡魔に襲われ、
気が付くとうとうとしている事がままある。
しかしながら、業務にはなんら支障ないようで・・・
妙に納得し、軽い自己嫌悪に陥る。
因みに、次男も若い頃から花粉症だったが、
昨年ワシントンに転勤してから、症状は全くないとの事。
日本の森を杉だらけにした経済的損失は甚大、と思う春の日々だ。
追:今は薬がなくても花粉症はない。歳ともに鈍感になったらしい。