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NHK「語ろう俳句」

 日曜早朝、NHK俳句の「語ろう俳句」面白い。
 
 「語ろう俳句」では出演者5名の句会の模様がそのまま放送されている。発表される句の理解が様々で、成程そう言う理解もあるのかと興味深い。
 
 昨日、選者の高野ムツオさんから出された兼題は「蜜豆」、当たり前だが夏の季語だ。選者を含めて5名がこの兼題で詠んだ俳句を発表し、全員で特選、並み選を選ぶ。いずれもなかなか、それぞれに味のある句で、しかも分かり易い。
 
 今回は、神野紗希さんの句「密豆にマンゴー信教の自由」が面白かった。「蜜豆にマンゴー信教 の自由」と読むか、「密豆にマンゴー 信教の自由」と読むか、意見が分かれたがどちらでも意味が通り、それぞれ面白い。私は前者と思い、蜜豆という純日本風の甘味に外来種のマンゴーを入れるか、入れないか、入れる派をマンゴー信教と理解した。
 
 神野紗希さんは、1983年生まれだから現在41歳、見た目普通の人懐っこい女性(お姉さん)だ。生まれは松山、松山高等学校卒だから我が父の後輩、お茶の水女子大学文教育学部卒、そのまま博士過程に進み卒業している。高校時代、俳句甲子園で優勝、「カンバスの余白八月十五日」が最優秀句に選ばれている。2013年、俳人の高柳克弘と結婚。著書も多く、日本を代表する若手(?)俳人だ。因みに代表作を列記すると・・・・
 
 起立礼 着席青葉 風過ぎた 
 どの名前 呼んでも寄って くる子猫
 右左 左右右 秋の鳩
 薄く薄く 梨の皮剥く あきらめよ
 いなびかり 象は象舎の ほか知らず
 永遠と ポップコーンと 冬銀河
 どこへ隠そう クリスマスプレゼント
 
 いずれも平易な表現で、分かり易く面白い。

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