残り1年か・・・
2016年4月の日記です。
2年前、前の会社をリタイアすることが決まり、
これからは、日本橋図書館と浜町のスポーツセンターに通い、
浅草、上野、銀座、築地を散策し、
読書、旅行、ゴルフ・・・と、色々考えた。
が、トップであろうが、何であろうが、会社を辞めればただの人、
気分は楽だが寂しくもあり、複雑な心境だ。
ところが・・・、姫路の会社から、経営を教えて欲しい、
手伝って欲しいとのラブコールが来た。
過去の実績から、能力を買い被られたのだが、
経営に特別のノウハウがあるわけでなく、
ただ当たり前のことを当たり前にやってきただけ。
自分が本当に役に立つのか、分からない。
しかしながら、他人に頼られるのは心地よい。
新しい仕事は面白そうだし、初の関西在住にも魅力がある。
おまけに姫路城も50年ぶりに改修中だ。
いずれにしてもサラリーマンの延長戦だから、
失敗したら辞めればいい、深刻に考えるほどのこともあるまい、
と思い、引き受けた。
来てみると当たり前とは言え、
多くのの社員に責任を感じざるを得ない。
この2年、組織を簡素化し、経営判断を迅速化し、
背中を見せるつもりで実務処理もしてきた。
が、会社の風土は一朝一夕では変わらない。
トップが変われば元の木阿弥なのはよくあることだ。
でも、いつまでも続けることは出来ない。
世に知られた名経営者が過去の成功体験から脱却できず、
いつまでも続けて晩節を汚す例は枚挙にいとまがない。
謙虚さを失ったトップは裸の王様であり、
歳とともに、記憶力も思考力も衰えてくる。
来年70歳になる我年齢を考えると、来年が潮時かとも思う。
追:この後、諸々の事情で引くに引けなくなり、
2021年3月、74歳まで頑張りました。