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あっけない幕切れ

 2020年4月 前回日記の続編です。
 
 奇人への依頼はあっけない幕切れだった。
 
 人事系幹部1名が浮いたので、外部に出そうとしたが、
なにせ、幹部の一員だから、それなりの派遣先を探さねばならない。
元の会社の先輩で、加古川の某大学の教授をしている知人がおり、
それほど親しいわけではないが、厚かましくも、
本人とともに訪問して派遣先紹介を頼んだ。
 
 御年80歳、巨大な腹回り、シミの付いた赤シャツと窮屈な上着、
見かけは大学教授と言うより、街中の奇人が相応しい。
しかしながら、何とかしようと頑張るとのこと。
昨日は大学の学長に話を通してくれていた。
 
 ところが・・・
昨日在宅勤務中の本人から電話がかかってきて、
自分でも、色々さがしていたが、いいところから内定をもらった。
他にも候補が、2、3あり、5月15日で退職することにした、とのこと。
ついては、大学教授に迷惑をかけることになってしまう、
どう対応すればよいか、と言う。
 
 中途半端に時間をかけては余計に迷惑をかけるからすぐに断る
と告げ、電話終了後、教授殿に断りと謝りのメールを出して、
ともかく、この件は一件落着。
友人を一人失った・・・かもしれない。
 
 
  追:奇人殿はどうとも思っていないようで、
    その後も普通にお付き合いが続き、現在、彼も当方も、
    リタイアし、東京でたま~に一献交わしている。

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