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クリーニングから帰ってきたYシャツが入っていたビニール袋の片方の口をしばり、ゴミ袋として使う。Yes,環境。

・気持ち短く。

先日、美容室に行った。もちろん、髪の毛を切りに。コロコロ生活様式を変える俺にとっては数少ない、毎月必ず訪れるイベントの一つ。毎回、決まったところに通う派。かっこよく言えば、行きつけがある。行きつけは何かと便利。毎回、はじめましての挨拶は無いし、細かい注文も出しやすいし、逆に細かい注文をしてくれる。もうちょい耳周り残しましょう!とか、意外と茶系の色も似合うと思いますよ!とか。逆注文があり、それに何気なく返答している雰囲気を醸し出すと、少しだけおしゃれな美容室を支配している気分になれるのだ。この日は、ここ5年くらいハサミを入れてもらっている美容師さんより、こんな逆注文が入った。
「そうですね〜、、前髪、、気持ち長いので、気持ち切っちゃいますね!」
その場ではありがとうございます!とあたかも全てを掌握しているように振る舞いはしたものの、引っかかる。
「気持ち」ってなんだろう。。。。。
気持ち短い、気持ち長い、ここで言う気持ちとはいったいどんな気持ちなんだろう。普段は何気なく使っている言葉だが、この日だけは妙に引っかかった。誰の気持ち、気持ち短いってなんなんだろう。果たしてどれくらい短いのだろう。気持ちと聞くと、すこしとか若干、強いて言えば、みたいなニュアンスを感じ取る。おそらく、気持ちっていうは、あえて口に出したりは決してしないけど、強いて言えば、内心=気持ち短い、ってことだと思う。これは日本特有の、直接言ったら失礼に当たるかもしれないを回避した結果、完成した言い回しなのかもしれない。ってことはアメリカ人とか欧米のような、包み隠さずなんでも話すタイプの人たちが住む世界には気持ち短いというニュアンスがないのだろうか。確かに、俺の友達のアメリカ人であれば、なにその前髪、あなたの前髪は短い。ときっぱり言い切ってしまう気もする。気持ち短いは日本独特の言い回しなのかもしれない。うん。この繊細な気持ちを大事にする日本人ナイスだぜ!

あと、母さん、気持ち夜ご飯が目玉焼きはツラい。

・天国も地獄も。

街でこんな言葉を聞いた。
「金かえせ、マジで。もし、3万借りて飛んだら、お前地獄行きだよ。」
なるほどなと思った。0円〜2万9999円までは天国で、3万円以上を借りて飛んだ場合は地獄へ行くことになるのか。この基準値は今後も気をつけないとな、勉強になった。
本来なら、こんなことは絶対にないし、あり得ないのだが、神様の機嫌が非常によく、もし飛んだ時の借金額に関係なく、死んだ後の行き先を選ばせてやると神様に言われたら、どうしようか考えてみた。そんなことは絶対ないのだけれども、一応考えてみた。
天国に行きたいのか、地獄に行きたいのか。割と死ぬ気で考えてみた。死ぬ気と言っても、1キロ4分でランニングくらいの負荷を自らに与えながら考えてみた。答えはすぐに出た。俺は有村架純と今田美桜が行く方にいく。もし、有村架純が天国で、今田美桜が地獄なら、俺は地獄にいく。意思決定はそう難しくなかった。きっと地獄は人気がなくて、まだまだ空きがあるだろうから、少し大きめの家を建てて、のんびり今田美桜と苦しみながら過ごしたい。ここで一つ問題が発生した。そう、もし俺の方が彼女らよりも先に死んでしまった場合についてである。考えたくないが、もし神様が許した場合のために念のため考えてはおく。そうだな。悩むけど。地獄に行くかな。。
俺の尊敬している人リストに樹木希林の名前がクレジットされている。できることなら会いたい。できることなら直接会って、お話ししたい。風の噂ではあるが、樹木希林は地獄に行ったと聞いているので、それなら、地獄へ行ってお話してみたい。
「地獄はこんなにも暑いのですね、きりんさん」
「きっと、この暑さにも感謝するときがきますよ」
地獄にきてからも続けている尊敬している人リストに再度、樹木希林の名をなぞった。地獄でなお、その文字はまた一層、濃く、太く、深くなった。

・あべこべパラダイス

「忙殺される毎日。日々の情報の多さが疲れの原因かと思い、デジタルデトックスします!」「デジタルデトックス良かった!皆さんも1日の質が上がりますよ!」

デジタルデトックスおつかれさまですmm
それをインスタのストーリーで言うな!ボケっ!!
失礼しますmm

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