あくたー

自分は、うつ病やパニック発作など数々の精神疾患を経験した事がある。 なぜ、生きづらさや困難を感じるのかを知る為の自己理解の一環として、非専門家ながら心理学や精神疾患・健康の事を少しずつ勉強をしている。 皆様と少しでも、これらの知識を共有できればと思っています。

あくたー

自分は、うつ病やパニック発作など数々の精神疾患を経験した事がある。 なぜ、生きづらさや困難を感じるのかを知る為の自己理解の一環として、非専門家ながら心理学や精神疾患・健康の事を少しずつ勉強をしている。 皆様と少しでも、これらの知識を共有できればと思っています。

最近の記事

人間の逝き方を考える

現在、日本では高齢化のニュースを目にする日々が続いています。日本の高齢化率は(人口のうち65歳以上が占める割合)は1980年では約9%でしたが、2020年時点では28.6%へと急増しているようです。この数字は世界トップの数字で、未曾有の事態になっています。 この数字から見てわかるように、今後は多死社会(多くの方が亡くなっていく)の時代に向かっていき、どのようにしたら、より良い逝き方が実現できるのかを考え、実行していく事が課題になってくると考えられます。日本国民への調査では(人

    • 境界知能

      知的障害は主にIQ69以下を指しますが、「境界知能」はそこまではいかないものの一定の支援が必要といった人たちです(IQ70~84)。 このような境界知能の方は人口の約14%いるとされ、学校などのクラスにも数人いる計算になります。明確な知的障害や発達障害と診断されていると、特別支援学級でその人の特性に合わせた配慮を受けたり、普通級に在籍していても特別支援教育の対象になりやすかったりするのですが、境界知能の方は、両親や学校にも気づかれない事が多く、様々な生きづらさを抱えて生きてい

      • ウェルテル効果

        昨今、著名人の自殺が報道されることがあり、世間に衝撃を与える事が起きているが、その報道の仕方によっては、国民を自殺に誘導してしまう危険性があるとのことです。 人間はコミュニティの中で生活する、社会的動物です。そのコミュニティの中の自分が知っている著名人が自殺をしたという報道がなされると、「死にたい」という感情をぼんやりと抱えている人は、自殺が現実的な選択肢になってしまうとの事です。 特に具体的な自殺の手段や場所などを報道してしまうと、よりリスクが高まってしまうとの事です。また

        • 災害によるメンタルヘスへの影響

          現代では、国内はもちろん、世界中で様々な災害が起きている。地震、大規模火災、噴火、津波などが頻発し、人の命が奪われたり、建物が崩壊したり、様々な被害が出ている。また、命が奪われたり、大きな身体的な被害(怪我など)がなくても、災害は人々の心に大きな傷をつける事がある。   今から約12年前の2011年3月11日、東日本大震災が発生した。地震に加え津波、原発事故と、まさに未曽有の大災害となった。死者約1万6000人、行方不明者も約2500人にのぼる。また災害関連死も多く、これまで

          摂食障害

          誰にでも、食欲が落ちて食べられない日があったり、逆に普段より沢山食事をとってしまう事があると思います。摂食障害の場合、自分の意思で食べる事をコントロールする事が難しくなり、ほとんど食事をとれなくなったり、食べても吐いてしまったり、逆に自分が苦しくなるほど食べるまでやめられなかったりします。 摂食障害の主なタイプには、神経性やせ症(拒食症)、神経性過食症(過食症)、過食性障害があります。どの摂食障害のタイプも自らの意思でコントロール出来ないので、身体への負担もどんどん増えていき

          支援者が要支援者に対してどのように 支援内容を決定していくのか

          障害や生きづらさ、病気を抱えていて、支援を必要としている人に対して専門職である支援者はどのように支援内容を決めて、実行していくのか気になって、「医療・保健・福祉・心理専門職のためのアセスメント技術を高めるハンドブック」という本を読んでみました。この本の内容には要支援者(支援を必要としている人)に対して、専門職の支援者がどのように支援内容を決めて実行していくかが書かれています。 もちろん専門職の方が学ぶ事も大切だと思いますが、障害や生きづらさを抱えている当事者や周りの方が学ぶ

          支援者が要支援者に対してどのように 支援内容を決定していくのか

          依存症になる人は、困っている人である。

          依存症というと、アルコールやギャンブル、ゲームなどにはまり、生活に支障が出ている人を想像するかもしれません。 そもそも、依存という言葉はあたかも悪であるような誤解を招く事があるかと思います。 「早く自立しなさい」、「人に頼ってはいけない、迷惑をかけてはいけない」など。しかし本来、人間は何かに依存しながら生きています。といより何かに依存しなければ生きてはいけません。人間は日常的に、家族や友達と楽しい時間を過ごしたり、辛い時に相談にのってもらったり、オフの日に旅行に行ってリフレッ

          依存症になる人は、困っている人である。

          運動は認知症の予防に繋がる

          認知症は誰もがなりうる可能性がある病気です。 認知症の症状は、脳の障害によって直接起こる「認知機能障害(中核症状)」と、何らかのきっかけによって引き起こされる「行動・心理症状(BPSD)」とに分けられます。   「認知機能障害(中核症状)」 ・記憶障害 ・判断力の低下 ・見当識障害 ・実行機能障害  ・失行・失認 ・失語 など 「行動・心理症状(BPSD)」 ・暴言、暴力 ・徘徊 ・妄想 ・興奮 ・睡眠障害 ・意欲低下  ・幻覚 ・不安 ・焦燥感 など   行動・心理症状(B

          運動は認知症の予防に繋がる

          認知症の最新治療

          2025年には高齢者の5人に1人が認知症になるとの推計が厚労省より発表された。 認知症には大きく3つに分類されます。アルツハイマー病、レビー小体型認知症、脳血管性認知症です。発症の割合は、アルツハイマー病が50%、レビー小体型認知症が20%、脳血管性認知症が15%、その他の原因が15%程度と言われています。 それぞれの認知症は、発症のメカニズム・原因が異なり、脳の損傷される部位が異なる為、認知症の症状も異なります(同じような症状が見られる事もあるみたいです。) 一般的に認知症

          認知症の最新治療

          LGBT

          LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの頭文字をとって組み合わせた言葉で、セクシュアルマイノリティ(性的少数派)を表す言葉の1つとして使われています。 ひと昔前では、身体的性別が男性なら、自分を男性だと認識し、性的な興味や魅力を感じる相手は女性、身体的性別が女性なら、自分を女性だと認識し、性的な興味や魅力を感じる相手は男性という認識が世間一般的に常識となっていました。 そのような世間一般的な常識があったので、このような常識から外れるセクシュアルマイ

          ヤングケアラー

          最近、ニュースや新聞などで、「ヤングケアラー」という文字に触れる機会が増えてきた。それだけヤングケアラーの方たちの現状が少しずつ表面化し、問題として認識されてきたのだと感じる。 今回、「子供・若者ケアラーの声からはじまるヤングケアラーの支援の課題」という本を読んだので、その内容と感想を投稿したいと思います。 ヤングケアラーとは ヤングケアラーとは何ですか?と聞かれ、私の漠然としたイメージでは「親、祖父母を介護する人、障害ある兄弟の世話をする子供・若者」などが浮かんだが、正

          ヤングケアラー

          家族の誤った対応は、精神疾患の再発リスクを上昇させる 高EE家族

          精神疾患の当事者の家族は身近にいるだけに、接し方によっては患者さんのストレスとなり、かえって再発の危険性を高めてしまう事があります。今回は再発の可能性を高めてしまう家族の感情表出の内容を投稿したいと思います。 患者の病状を悪化させてしまう高EEとは 特に問題になるのが、表情、口調、態度など、家族の人の感情の表し方です。 この感情の表し方を、「感情表出」といい、英語のExpressed Emotionの頭文字をとって「EE」と呼ばれます 患者さんに対して、「批判的である」「

          家族の誤った対応は、精神疾患の再発リスクを上昇させる 高EE家族

          統合失調症 正しい理解とケア

          統合失調症は人口の0.8%~1%の方が罹患する可能性があり、稀な病気ではありません。パーセント的に考えたら学校や職場などに数人いるのが普通かもしれません。しかし、正しい統合失調症の理解をしている方は少ないかもしれません。理解不足から、医療へ繋がらなかったり、繋がるのが遅くなってしまったり、誤った対応をとってしまう可能性もあります。統合失調症は決して不治の病ではなく、治療をすれば日常生活に支障がないレベルまで回復したり、症状が全く気にならなくなるような寛解状態になるケースも多い

          統合失調症 正しい理解とケア

          統合失調症

          統合失調症は人口の約1%が発症すると言われ、稀な疾患ではありません。私自身何となく、妄想、幻覚があらわれる疾患という事は情報として聞いた事はありましたが、当事者の声や体験を聞いた事はありませんでした。精神疾患を理解するには参考書上の勉強で学ぶだけでは充分ではなく、リアルな当事者の体験を聞く事も欠かせないと思います。 今回「統合失調症になった話(※理解ある彼君はいません)」という漫画を読んだので、読んだ感想を投稿したいと思います。   まず初めになぜ、私が漫画スタイルの本を読ん

          統合失調症

          テストの成績が悪いのは本人の責任だけではない

          アメリカの高校・大学のバスケットボール選手は、学業の成績が低いと、バスケットボールの練習に参加できなくなるという話を、プロの日本人バスケットボール選手が話しているのを聞いた事がある。確かに高校・大学は、ただバスケをしに行くだけの場所ではなく学業の目的もある。 ここで興味深いのは、生徒がバスケットに参加出来ない期間の学業をマネージメントするのは、そのバスケ部の(コーチ)顧問らしい。 学業の成績が悪いのは、本人だけの問題ではなく、周りの環境にも要因(バスケ部のコーチ)があると考

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          うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと

          本日は著者「デラさん」の書籍「うつ病で20代全部詰んだボクが回復するまでにやったこと」を読んでみて個人的に参考になる考え方や内容が多々あったので投稿したいと思います。 著者の「デラさん」はうつ病を発症して、現在9年目(書籍発売時点)のただのフリーター、うつ病を患った際は「文字が読めない」「トイレまでハイハイで行く」「消えたいと常に思っている」などの状態が続き自殺未遂も図ったこともあったみたいです。  一般的にうつ病の治療は医師の診断により薬物療法が行われたり、認知療法を行

          うつ病で20代全部詰んでたボクが回復するまでにやったこと