人間代表

映画の感想を書くのが好きです。時限式記事って感じ。

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ノスタルジーと負けヒロインにまつわる個人的悲劇についてー『五等分の花嫁∬~夏の思い出も五等分~』感想文

※ゲーム『五等分の花嫁∬~夏の思い出も五等分~』のネタバレを含みます。  高校生の頃、その幸せを心から望んだ女性がいた。丸顔にメガネの似合う、おっとりして周囲の人間に安心感を与える存在だった。喩えるなら「実家」。もちろん、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の幼なじみキャラである田村麻奈実だ。教養豊かな諸氏には明らかなことだと思うが、アニメ化もされたこのライトノベル作品において田村氏の扱いは不遇と言うほかなく、「兄と妹の恋愛関係を邪魔する酷い常識人」という面が強くクロースア

    • 『ズーム/見えない参加者』は、「Zoomあるあるホラー」の原点にして頂点である

       COVID-19によって愛しき日常生活が音を立てて崩れ始めてから1年近くが経つ。ウイルスに感染することへの恐怖は言うまでもなく、会食を止められない高齢権力者や、出鱈目を言いまくって裁判に負けまくる大国の大統領、そして現実を蝕みだした陰謀論など、”マジモンの恐怖”が蔓延りまくるいま、わざわざ映画館に出向いてホラー映画を観るということの価値は問いに付されるべきなのだろうかと考えていると、なんだか陰鬱な気分にもなるのだが、『ズーム/見えない参加者』は今日の王道的ホラー映画の快楽に

      • 『事故物件 怖い間取り』をお金を払って観てしまっても、何も我慢することはない(ver.1.0)

        (『ミッドナイトスワン』の予告で隣のクソ○キがクスクス笑っていたところからもう最悪だったのだが、映画の本編は本物の「怒り」を提供してくださった。ありがたやありがたや。) 今から『事故物件 怖い間取り』でも観に行こうかな、と思っている人を止めるためにこの記事を書いているので、ネタバレは当然ある。あなたの1500円だか1800円だかを私は守りたいのだ。勿論、「もう観てしまった・・・」という人とも怒りを共有したい。っちゅうわけで、以下はざっくりした映画の内容と共に怒りのレビューを

      • ノスタルジーと負けヒロインにまつわる個人的悲劇についてー『五等分の花嫁∬~夏の思い出も五等分~』感想文

      • 『ズーム/見えない参加者』は、「Zoomあるあるホラー」の原点にして頂点である

      • 『事故物件 怖い間取り』をお金を払って観てしまっても、何も我慢することはない(ver.1.0)