高校野球 2016春季山梨県大会観戦レポ その4 日本航空対日大明誠
日本航空 5-4 日大明誠
日本航空は安定して強豪といっていいチームで、秋も県大会準優勝、春のセンバツでは補欠校に選ばれていた。
昨秋、エースの片岡が故障明けで、ベスト8くらいまではMAX125くらいしか出なかったが、その後全開に。
能力の高さは感じさせる。
日大明誠は、30年前には巨人のドラフト1位(木田優夫)を輩出したほどではあるが、近年はイマイチ。
東京・神奈川方面から通学圏というのが売りで、秦野シニアを中心に神奈川のスカウティングで強いはずなのだが。
ただ、指導者が替わって、選手の能力以上というか、しっかり考えて野球をしてくるチーム、という印象。
試合展開としても、圧倒的にスピードにしろ打力にしろ優っているはずの日本航空に目立つ早打ち、などで日大明誠に簡単にいなされてしまう。
集中打でなんとかリードを奪ったが、最後にエース片岡が疲れたところで差を詰められるかなり苦しい展開。
2番手以降の投手も出てこず、となれば、夏の連戦に向けて、投手陣にも不安がありそう。
また、両チームに外野守備での微妙なところがあったが、センバツ補欠、という日本航空にしては、緩慢な外野守備、ということにもなるし、他にも守備について指導が行き届いていない、練習量はこなしておろうが、練習の質というか、指導については疑問が残る。
能力のある選手を集めているものの、野球としては疑問が残る日本航空の野球で、このままなら甲子園は厳しかろう。