嫌いなことを探すのがバイト?
大学1年生。世間知らず。今はそんな肩書きしか貰えないくらいに、私はまだまだ社会では何の役に立たない。アルバイト歴が長いわけでもないから、今のバイト先でも新人の枠から外れるにはもう少し時間がかかるだろう。
高校生の頃からバイトをし始めて、一番最初に経験したのは年賀状の仕分けだった。冬休み限定で募集され、住所や名前を見ながら、とにかく配達先ごとに年賀状を並べる。これを永遠と続ける。向いてない。私にはこの単純作業はとてつもなく長い地獄に思え、ああ、自分には単純作業が向いていないのだとはっきりと感じた。
次に就いたのはコンビニのアルバイトだった。単純作業に懲りた私は、いろんな仕事があり、やりがいのありそうなコンビニを人生で1度は経験してみたくて、家の近くのコンビニに早速応募した。今の時代、コンビニのレジは機械が全部やり方を指示してくれるので、仕事を覚えるのはそこまで難しくなかった。それゆえか、やりがいを感じながら働くことが出来たのはせいぜい2ヶ月だった。お客さんと会話出来るわけでもなく、イレギュラーな事態に頭を使う訳でもない。コンビニも私から言わせれば単純作業に過ぎなかった。もちろん、私には向いていないというだけで、色々なことを計算しながらテキパキと働いているコンビニの方は素晴らしいと常日頃感じている。
そして、今のバイト先。飲食店ホール。ずっと単純作業だと思っていた。お客さんとの会話なんて最低限で、同じことを繰り返すだけだと。
甘かった。今までした仕事の何よりも頭を使う。毎日がお勉強と心理戦だ。でも、それが楽しい。私はこういうのを待ってた。楽しいな。人生って思い込みしてたら勿体ないかも。今はひしひしとそう感じる。もちろん自分には向いてないと思える作業もあるけれど、それはそれで大切に保管しながら、頑張って続けてみようと思っている。
働くってなんだろう。アルバイトの私だから、世間知らずな私だから言えること。働くってきっと、自分の嫌いなことを見つけること。自分には向いてないことを捉えて、将来に繋げること。働くことは素晴らしいことだけど、私はあえてマイナスに考える。マイナスな経験を積めることが働くことであり、未来へのプラスに繋がる。だから今は、時給を貰って、嫌いなことを見つけよう。1時間に1個、向いてないことを見つけよう。そうすればきっと、プラスがいっぱいの自分だけの道を見つけることが出来るだろうから。
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