2018.9.12にみた夢
今日始めて味を感じる夢をみた。
『罰の味』
水上で暮らす部族を取材に来た。
アフリカ系の部族で、細長い手足に褐色の肌が自分とは違う生活をしているのだと感じさせてワクワクと胸が踊る。
木をくり抜いて作られたと思われる小舟に、村を案内してくれる若者と通訳と私の3人で乗り込む。
細長いその舟に3人も乗れるのだろうかと不安になったものの、案外しっかりとしていて、座って後は若者に委ねてしまえば安定した。
巨大な河は茶色く濁り、人の顔も映さない。
若者が漕ぐ舟に揺られていると、すぐに建物が見えてきた。
まずはその1つの中でサジーと言う食べ物をご馳走になる事になる。
『サジー』は本来『ジ』と『ディ』の間の音をしていて、私は何度も口に出して練習したが、結局一度も正しく発音出来なかった。
舟から小屋に上がると沢山の人が迎えてくれた。彼らは家族ではなく、寄合のような感じで、この部族ではこれから漁に行く大人達が集まって皆で食事をするという風習らしい。
漁に出る男衆はTシャツに短パンという出で立ちだが、サジーを配る女性は黄色地でボタニカル柄の民族衣装を着ていた。小柄で背の低い可愛らしい女性でとても良く似合っている。
サジーはその部族の一般的な朝食で、香りの強い葉野菜(三つ葉に似ていた)と米だけで作られた水分多めのお粥のようなものだった。米の形はしっかりと残っていて、水分もサラサラとしていた。
鍋は日本でも良く見る金色の大きな両手鍋だ。それを金属製のお玉で掬うのだが、何故か器だけは竹を割った簡素な物だった。
使い込まれた様子の茶色い竹の器をもらい、女性にサジーを注いでもらった。
皆の方を見るとスプーンを使わず器用に竹をクルクルと回しながら飲むように食べていた。
自分も真似をして一口飲む。
薄甘い、甘酒の様な味だった。
私は本来の目的である取材をする為、女性に向き直った。
建物の事や寄合について。普段はどんな物を食べているのか。残った物はどうするのか。調理の仕方も聞いた。それから日本にも似た食べ物があるんですよと、通訳を通して女性と話していた。女性の笑顔が可愛らしい。私は調子に乗って話しを続けた。
「サジーは(現地では)飲み物と食べ物どちらに分類されてるんですか?」と聞いた所で、笑いながら「もうめんどくさいわ」と言われてしまった。
バツが悪くてもう一口食べた所で目が覚めた。