2018.9.13にみた夢
今日の夢は怖悲しい夢だった。
『仄暗い檻』
夢では中学1年生くらいの男の子になっていた。
入り組んだ商店街を5、6人でてくてくと歩いていた。売っているのは中国か台湾を彷彿とさせるアジアン雑貨。僕は赤い獅子舞のお面が気になったが置いて行かれそうになってあまり見れなかった。
商店街の奥へと歩いていくと一人の少女と出会った。黒々としてボリュームのある鎖骨くらいまでの髪、黒地に白いスカーフのセーラー服。裸足にローファーをそのまま履いていた。中学生か高校1年生くらいだろうか。僕より年上だと思う。
彼女は僕の手を引き「一緒に来て」と歩き出した。
友達がいるからと断ろうとしたが、振り返ると仲間たちは次のお店に進んでいる所で、皆もう僕が見えてない様だった。
マンションのような団地のような場所についた。その1棟すべて彼女の物だと言う。
自分は超能力を持っていてそのせいで大人達から隔離されているのだと彼女は言った。僕は話半分に聞いていた。
部屋の1つに案内されたけれど、ゴミが腰近くまで積み上げられていて、部屋の奥に入る事が出来ない。
「私は飛べるから気にならないわ」
彼女が言った。
彼女は宙を浮き、驚く僕の横を通り過ぎてベランダに面する大きな窓の方まで飛んでいった。
水中にいるかの様に広がる髪。試すような鋭い目線。曇天の空に逆光になった彼女が映える。
僕は帰らなくてはならないから。
彼女と共には居られない。
焦りながら僕は彼女の隙を伺った。でも笑顔で話しかけてくる彼女は隙だらけに思えた。
久しぶりに他人と話したと楽しそうにする彼女は、僕が居なくなったらまた独りなんだろうか。でも僕は帰らなければならないんだ。
そう思った瞬間、目が覚めた。