げんち

漫画とか絵とか描きます

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最近の記事

漫画で描く「キャラクター」や「感情」

こんばんは、もしくはこんばんは。 漫画の描き方の指南書だったり、編集さんの感想やアドバイスだったり、漫画好きが読んだ時の感想で必ずと言っていいほど耳にする言葉、 「キャラクターを描け」 「感情を描け」 この言葉について、漫画を描く人で言われてもいまいちピンと来ていない人を多数見かけたので、ボクなりの解釈で翻訳みたいなことをしてみます。 ※あくまで個人の解釈ですが「〇〇だと思います」みたいな描き方が続くのはダルいと思うので、便宜上断言する形で書きます。 まずキャラクタ

    • 最初の担当編集者さんの話

      こんばんは、もしくはこんばんは。 編集さんとのエピソードを語るのが流行りのようなので、ボクもここらで1つ。 初めて担当編集として仕事をしてくれた人との出会いは、コミカライズの企画モノだった。 コミカライズの作画担当を公募し原作さんや編集長らが審査した結果、ボクが選ばれたんだけどその審査に担当編集さんは関わっておらず偉い人だけで決めた結果を押し付けられるという形だった。 公募は全然人が集まらず、またみんなネームばかりで完成原稿で出す人もいなかったので、ほぼ唯一と言ってもい

      • 初めてアシスタントをお願いして

        こんばんは、もしくはこんばんは。 ボクは漫画作画で生計を立てているのですが、この度アシスタントを雇おうと思い某有名マッチングサイトでアシ先を探している人に声をかけました。 仮にAくんとします。 Aくんはアシスタント歴1年で、その間10ヶ所以上のアシスタント先を経験しているとのことでした。 普通は気に入られれば継続してお願いされることが多いため、10ヶ所以上経験がありながらまだ探しているというのは経験豊富ということではなく何か問題があって10ヶ所以上クビになり続けてるんだろ

        • 脱・お絵描き初心者へのすゝめ

          こんばんは、もしくはこんばんは。 いきなりですが、絵を描いてメシが喰いたい場合、一番大事なものはなんでしょう。 答えは魅力です。 その絵にお金を払うだけの魅力(価値)があると判断されることです。 では、その魅力以前に最低限必要なものとは何でしょう。 答えは画力です。 具体的に言うと、それがそれだと違和感なく見える物を描く能力です。 所謂「へたうま」のように違和感自体が魅力だという絵の場合は別ですが、一般的に「上手い」と言われる人たちの絵は違和感がほぼないです。 粗探しの

          危殆、論を俟たず。

          危殆、論を俟たず。

          爆ぜて恥じらう乙女の把持

          爆ぜて恥じらう乙女の把持

          作家は定規を使わない

          漫画家アシスタント業を始めてから今まで ヘルプを含め幾数人の作家さんのお手伝いをしてきた。 そんな作家さんたちを見て感じたことがある。 それは、あまり定規を使わないということ。 背景を描く時、枠線を引く時、集中線を引く時、 漫画を描く上で外せないアイテムの定規。 フリーハンド線を味としている作家さんは別として 殆どの作画で使われている。はず。 でも、それはアシスタントの話。 漫画家という地位を得た作家さんが 定規を自ら使うところは たまたまかも知れないけど、あまり見ない

          作家は定規を使わない

          アイコン用

          アイコン用

          漫画作画用PC購入記

          デジタルで漫画を描くための環境を 快適なものにしようと 自分なりに考えて組んだPCの構成を 記録しておきます。 そもそも自作PCとは何ぞやというと、 「自作」とは名ばかりの、 パーツを選んで組むだけの遊びです。 知らない人には難しそうに 感じられるかも知れませんが プラスドライバー1本あればできる程度の ミニ四駆以下の難易度です。 メリット ・好きな構成で組める。 ・好きなケースを選べる。 ・BTOより安価。 ・満足度や愛着がダンチ ・足りないところをあとから足せる デ

          漫画作画用PC購入記

          同人誌の価値

          同人誌というインディーズの価値について考えた。 同人誌の存在価値って意味でなく、買う側(自分)が何に価値を感じて買っているのかについて。 本屋に行けばプロが描いたクオリティの高いものが200ページ弱500円前後で買えるというのに、何故同人誌は少ないページ数でかつ多くはアマチュアが描いたものなのにほぼ同額を払ってまで求めるのか。 地方からコミケ旅行で買ってた頃の価値その頃は、多分「お土産」って感覚に近かったと思う。 地方には大きいイベントはなく、まもた委託ショップも通販も

          同人誌の価値

          吐息は冬のしるべ【漫画あり】

          みなさんはご自身の口臭についてどう思われてますか? ボクは胃が荒れているので、満腹まで食べると塞き止められるのかそこまでではありませんが、軽く何かを入れると自分でもわかるレベルのヘドロのような臭いが胃から発せられ大変気になっております。 では逆に、ガムなどの香りを放つもの以外で素の息がいい匂いの人というのは存在するのでしょうか。 多分、いないと思います。そう信じさせてください。 そんな「息」を、漫画などの創作物では、あまり気にする様子が描かれていません。 なので、こん

          吐息は冬のしるべ【漫画あり】

          トイレの後のにおい【漫画あり】

          まずはこの漫画をお読み下さい。 何気ない日常会話を描いただけのものです。 女性が入った後のトイレのにおいについて言及することは一般的には憚られることだと分かっています。 分かってはいるのですが、そこの深堀りを避けるのは、創作者を志す上で果たして正しいことなのか? そう自らに言い訳をしながら、進めていきます。 和尻の匠、桂正和先生の漫画「Is"」で、いつきちゃんが 「レディが(トイレに)入った後は少し間を置いてくださらない?」 と言っています。 このセリフを読んだの

          トイレの後のにおい【漫画あり】

          デジタル世界の美【漫画あり】

          みなさんは、写真加工アプリを使っていますか? ボクは全く使いません。 まず、写真を撮りません。 と言っても、そういったアプリは素直に凄いと思いますし、それを使って良く見せることも自然な事だと思います。 でも……… 先日、1990年代に発行されたファッション誌を読む機会があり、その頃と現在との圧倒的なまでの「差」というものを感じました。 90年代と言えば、まだコンピュータが一般的ではなく、写真もカメラマンの腕が全ての時代だったと思います。 カメラマンの腕に依る違いはあ

          デジタル世界の美【漫画あり】