Steamroom 4 By Jim O'Rourke
Steamroom 4の「Another Slow Night」。40分を超える1トラックの作品で、2011年に東京のSteamroom(Jim O'Rourkeの自宅?)で録音されたという程度しか情報がない。冒頭は低くプロペラの回転するような音が現れては消え、現れては消え、夜の闇に浮かぶ鈍色をした光のように見え隠れしている。真夜中の車の移動しているような感覚がある。次第にさまざまなテクスチュアをした音が重なり、それら
Boards of Canadaのいくつかのアルバムを聴いているうちに、なんだかオーガニックな体裁をしたエコなClusterみたいだな、と思った(言葉にすると愚か者みたいだ。実際に愚か者なのかもしれないのだが)。『Zuckerzeit』は核爆発によって汚染された雲が湧き上がるような簡素なサウンド形態を持つ電子音楽であった。ある種、1970年代の子供達が考える未来の音楽であり、チェルノブイリの子供達が想像する未来の音楽であり、2021年の視点から見る濃い紫やピンク色をした毒々し