うるさい
見える世界
聞こえる音
全部が嘘に感じる
全てに耳を塞いで
全てに目を閉じた
それでもまだ聞こえちゃう
うるさいうるさいあの声
「うるさい」
聞きたくなくて僕は叫ぶ
すると胸が苦しくなって
ぬいぐるみぎゅって
強く強く抱きしめた
見えなくした
聞こえなくした
真っ暗ひとりのこの世界
僕はもう歩くのが怖いよ
1人で立ちすくむ僕
この手を誰かに引いてもらいたい
とか、また甘ったれたこと言う。
誰かが隣にいるって安心感に
慣れてしまいたくない
もう子供じゃないんだから
もう1人で歩けるよね
もう子供じゃないんだから
こんなのかっこ悪いってことくらい分かるよね
わかるよ
わかるもん
もう18だ。
何も見えない
1歩が踏み出せない。
独りは怖い。
でも、勝たなきゃ
独りで生まれてきたんだ
独りで生きなきゃ
かっこよく、なりたい
まだ
大人になれない