インソール考察
歩くことを仕事にして,はや10余年。元々僕は足の形が歪で幼い頃から扁平足、成長期から外反母趾、子供の頃の交通事故の影響から左右の足の大きさが0.8㍉ほど違うと言う悩みを抱えていました。
加えて現在のメインの仕事は登山ガイドで1日10時間,22㌔高低差700メートル,累積標高差900メーターを1日で歩くという、足に悩みを抱える者としてはかなり過酷なお仕事なのですが山歩きは嫌いではないのでなんとか10年ほど続けられてきました。
しかしやはり無理が祟ってか最近どうも慢性的な腰の痛みを覚え始めていたのでなんとか改善を試みて、調べた結果どうやら扁平足が影響している可能性がありそうだということで改善のためインソールを専用のモノに替えて歩くことにしてみました。
インソールは近年、医学的見地からも重要性が指摘され始め、高いものだと一万円近くするものまであります。
さてどんなものなのかと、分析をすると大きく分けて2パターンあることがわかりました。
1つはクッション性を重視したソフトタイプのもの。
これは歩くときの衝撃を極力減らして足、膝腰に負担をかけないようにする意図であり、確かに足の疲れは軽減されます。
がしかし、柔らかさに比例して踏み込んだ時の力が逃げ、バランスも失うこともあるのが欠点になります。
もう一つは踵から土踏まずにかけてのアーチを立体的に作り出すことによって足裏自体の矯正効果と、体幹を効率よく脚に伝えバランスを整えるハードタイプのものがあります。
私の足には後者のものがフィットし尚且、腰痛の改善、外反母趾の矯正にも役立つということでハードタイプを使っているのですが人によっては土踏まずの突き上げを感じて痛がる人も居ます。
そこで重要なのはアーチ部分の高さを細かく設定することで無理のないように段階的に上げていくと理想の足裏を作り上げ、青竹踏み効果を実感出来るようになります。
山を楽しく歩く為の道具としてインソールは見過ごされがちですが、私にとってとても重要な道具になりました。
是非気になる方は試してみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?