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カレー、ときどき、厨房に若者。小さな店で働くカレー屋見習いを募集。

現在、二次募集中を行っています(1/26〆切)

最寄り駅から徒歩6分。大阪市内の静かな住宅街の中にあるその店は、入るとスパイスの香りが出迎えてくれる。棚に並んだ数十個のスパイス瓶。天井まで伸びるドウダンツツジ。座席数は9席と、小ぶりなカレー屋だ。


ある日、入口のドアにこんな張り紙が貼ってあった。

「今日は体験の高校生がご注文を伺います。どうぞ、温かく見守ってあげてください。」


席につくと、頭にバンダナをつけた高校生がお水を持ってきてくれた。少し緊張した様子で、それでも一生懸命に伝票に注文を書き込んでいく。キッチンに戻ると、店長らしき女性から「そうそう、ばっちり」と褒めてもらっているようだった。

このカレー屋では、時々キッチンの中に若者が立っている。立っているのは、定時制高校に通っている高校生、今働けていない若者、不登校だった中学生、など。

学生や若者の支援を行うNPOや学校から依頼を受けて、職場体験の受け入れをしている。そんなカレー屋の現店長、実は国家資格のキャリアコンサルタントでもあるという稀有な存在だ。

カレー屋だけど、ただのカレー屋じゃない。そんな店で、カレー屋見習いを募集することになった。カレーを本気で学びたい方も、支援の仕事が気になっている方も読んでほしい。そんな求人のお話。




nimo alcamoというカレーの店

nimo alcmaoは、2017年に公園や神社のそばにある住宅街の中にオープンした、玄米カレーの店。もともと立ち上げた初代店主が就労支援のNPOで働いていたこともあり、さまざまな支援団体から「働く自信をつけたい若者」を受け入れている。

今は二代目店長の鈴鹿がカレーのレシピも若者の受け入れも引き継ぎ、店を切り盛りしている。オープン当初は週末だけの不定期営業だったけど、2022年からは週5日営業になった。

出しているのは、もちもちに炊いた玄米と、それに合わせた和風のスパイスカレー。店長考案の週替りチャイも人気だ。


2023年7月に姉妹店となるチャイの店「Talk with _ 」がオープン。nimo alcamoでも、Talk with _ のチャイを取り扱っている。

チャイはECサイトでも販売



若者の職場体験受け入れ

月に数回程度、働く準備をしている若者の受け入れを行っているのがこの店の特徴の一つだと思う。冒頭のストーリーはその時のもの。

職場体験は、連携するさまざまな支援団体などからリクエストが入ってくる。まずは本人と、担当の支援員さんを含めた三者で事前にオンライン面談。本人の状況や目標、やりたい仕事などのヒアリングをし、当日のすり合わせを行う。

当日はオープン準備からはじまり、皿洗いやオーダー、配膳などを手伝ってもらうことが多い。ラストオーダーが終わり一段落つくと、賄いのカレーを食べてもらって終了。閉店後には、本人との振り返りも行う。

店長の鈴鹿にやりがいや気を付けていることを聞くと、
「来てくれた若者が自分の強みに気づけたり、少し自信をつけて帰っていったりなど『自分の可能性を発見するお手伝いができたかも』と感じることがやりがいですね。各々の個性やペースがあるので、そこに合わせられるように会話の内容や空気づくり、距離の詰め方には配慮しています。」
とのこと。


これまでに受け入れをしてきた若者は100名以上。先日、カンテレの「となりの人間国宝さん」にも取り上げていただいた。体験を経たメンバーは、OB・OGとして時々遊びにきてくれたりする。通常店舗の体験受け入れも楽しいけど、イベント出店に一緒に出かけたりするのも楽しい。



今回募集するスタッフ

今回募集するのは、カレーをつくるキッチンのスタッフ。メインはカレー店舗運営だけど、既にお伝えしたように若者の受け入れもときどき行う。

若者の受け入れについては、希望次第で業務量の調整は可能。もし支援職の経験や資格がある方であれば、カレー屋の業務と並行してニモアルカモが行うさまざまな就労支援プロジェクトに関わっていただくこともできる。

まずはアルバイトとして関わってもらいつつ、いずれ店長として活躍してくれる人に来ていただけたら嬉しい。



カレー屋のしごと

仕込みの量にもよるけど、ある日のスケジュールはこんな感じ。

8:30 出勤、仕込み
11:30 オープン
14:00 ラストオーダー
15:00 閉店、休憩
16:00 翌日の仕込み
17:30 片付け、事務
18:00 退勤

そのほか、時々イベントへ出張出店する日などは前日を休みにして一日かけて仕込んだりする。アルバイトとして働くなら、まずは昼の営業時と仕込みの時間に来ていただくような形になるかと思う。

カレー屋にはどんな人が向いてますか?と店長の鈴鹿に尋ねると
「楽しみながら自分で試行錯誤ができる方や、カレーの向こう側にいるお客様の顔が想像できる方が向いているように思います。好きなカレーを自分で再現してみたい、などの探究心があるとより楽しくカレー調理の仕事が進めていけると思いますよ。」
と返ってきた。小さな店なので、カレーを通してのお客さんとの交流を楽しめる人だといいかもしれない。


働くことで身につく力

①カレーの調理スキル
第一に、本格的なスパイスカレーの知識や技術を学べる。はじめは既存のメニューを作れるようになる所から教えるけど、いずれは自分でオリジナルメニューを作れるようになることをめざしてほしい。


②就労支援スキル
ニモアルカモ全体としては就労支援のプロジェクトを複数行っている。そのため、対人支援のスキルを学ぶ勉強会など、希望すれば専門的なスキルを身につける機会がある。若者と接していく中で、対人支援のスキルも身につけていくこともできる。



さいごに|2パターンの募集

という訳で新しい仲間の募集をかけてみるのだけど、「この条件に当てはまる人!」と絞ってばかりでは今の時代マッチングも難しいと思っている。
そこで、基本の募集枠と、柔軟な募集枠、の2パターンの募集をすることにしてみた。

基本の募集枠は、nimo alcmaoの今の営業時間、今の営業形態に合わせていただくパターン。

柔軟な募集枠は、「こういう条件でも良ければ働けます」というリクエスト付きの応募。例えば「夜営業なら働けます」「副業でなら働けます」「仕込みだけやりたいです」「いきなりフルタイムで働けませんか?」など。

エントリーの前に「こんな条件でも良いか確認したい」という場合は、問い合わせフォームからお問い合わせを。


小さな組織なので全てのエントリーに応えられないことが申し訳なく思いつつも、気の合う方とめぐり逢えたら嬉しいなと思いながら、この記事を書いている。
どうか、未来の仲間に届きますように。



募集要項

【募集職種】
①カレー屋見習い(基本の募集枠)
②カレー屋見習い(柔軟な募集枠)

【主な勤務地】
①②nimo alcamo(大阪市東住吉区南田辺1-1-10)

【募集人数】
①②1名

【雇用形態】
①アルバイト(社員登用あり)
※研修期間終了後、一人で店を開けられるようになっていただきます
②応相談

【勤務日数】
①週3日〜(社員希望の方は週5日)
②応相談

【給与】
アルバイト
時給1,114円、交通費支給(上限1000円/日)
社員
月給200,000円〜、交通費支給(20,000円/月)

【期間】
①2025年2月ごろ〜応相談
②応相談

【優遇】
・飲食業経験がある方
・人とのコミュニケーションが好きな方
・全般的なパソコン操作
・対人支援職の経験、資格のある方
・運転免許を持っている方
・長期勤務可能な方(目安2年以上)

【締切】
一次締切 12月15日(日)18:00
二次締切 1月26日(日)18:00

【選考プロセス】
1.フォームに必要事項を記入し、履歴書、職務経歴書等をデータ添付
2.締切後、書類審査をおこない7営業日以内にメールで採否をご連絡
3.オンライン面談
4.必要に応じて業務体験をしていただいた上で対面で最終面談
※書類審査は通過者のみのご連絡となりますことご了承ください

【エントリーはこちら】
https://forms.gle/Zu111Ur9sUJueYH28


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