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【ラダー補修02】今年最後の作業はアラバマのお袋にいい土産が出来たか?

ラダー補修01からの続き

ま、ドナルド・カーチスの台詞ですけどね、「アラバマのお袋に…」は。

カーチスR3C

前回の作業では傷や欠けた凹部に樹脂を盛るだけ盛って帰る「盛り逃げ」をしましたが、今日はその続き。
そして今年最後の作業になります。
よかった、なんとかここまで年内に作業出来て。
オンスケジュールでの進行ですからね(←私にしては珍しい)。

◼️削って整形

では整形工程。
まず最初に…

ヤスリ(しかも金工用)一本だけで臨みます。

ヤスリ一本〜 サラシに巻いて〜 旅に出るのもヨットの修行〜
月の法善寺横町 BY 藤島桓夫ですわ。

盛った樹脂の凸部を削って、ざっくりと元の形に近づくようガリガリ。
ま、Que Será, Será的に作業を進めればそれなりの形になりますので、テキトーに進めます。

ガリガリやってると… この樹脂は切削性が悪い事に3秒で気づきました。
靭性じんせいが高い!硬化してるのに何かすごくまとわりつく感じ!もうこれ二度と買わないぞ!次回買うなら絶対に前に使ったHoltsにする!
ちょっと削ったら

さっきまで新品だったのに…

ヤスリがすぐ目詰まり。
ふふふふ、バカめ!こっちにはワイヤーブラシと言う素晴らしい掃除道具スペシャルツールが…
と、思ったらどこにもありません。
えー?どこにやったかな??と、探す事20分。
どこにもありません。どこ?
えぇい!こうなったら
パンがなければブリオッシュを食べればいいじゃないマリー・アントワネット」作戦!
つまりはサンドペーパーによる物量ブルジョワ作戦です。
すごいたくさんのサンドペーパーと時間を使う事になるから、ブルジョワ階級の私のような人じゃないと無理な方法です。
完全使い捨てなお金のかかる作業。

ヨットに積むのは無駄って物をロッカーに色々突っ込んでますが、
そんな物の一つが初めて役に立った奇跡

サンドペーパーをハンドサンダーに噛ませてザリザリザリザリ…

曲面とか細かい形の調整は手でザリザリザリザリ…

ザリザリ削って

各所、整形完了。

整形した周辺の方がツルツルで、補修とは関係ないところの方が荒い表面と言う、

スケールが違うけど同じ場所です

そんな逆転現象がおきてしまいましたが、ラダーブレード全面体を綺麗にする根気・根性・時間はないのでこれでOKとします。
どうせ船底塗料で塗装するんだし(塗膜が厚いので小さい凹凸は飲み込むはず)。

◼️塗りますよ

塗料は

そう言えばSeajet(中国塗料)以外の船底塗料を使うの初めてかも

特にこだわりなんか無いので、日本ペイントの2kgの一番安いやつを買いました。
そもそも陸置保管なので船底塗料は不要と言えば不要なのですが、表面保護と見栄えのために塗ります。
よく考えたら船底塗料としての機能(貝・甲殻類や海藻の付着防止)を求めてないんだから、普通のペンキでも良かったんじゃ… って、たった今思いました。
もう遅いけど。
今度船底に、何か表面がツルツルするような塗料塗ってみようかな。
少しは速くなるかも。

しかし塗るとは言え、

取り外した状態で両面塗るのは不可能なので

  1. ヨットに取り付けて塗る

  2. 片面を塗って乾いたらひっくり返してもう片面を塗る

のどちらかになるわけですが、1だと

多分前のオーナーは取り付けたまま塗ったから
サンドイッチ部分は未塗装なんだろうな

ラダーブレードは普段↑こんな感じ。
つまりサンドイッチされた状態でラダーシステムに固定されているんですわ。
故に、ラダーシステムに挟まれる部分を先に塗って、そこが乾いてからヨットに戻す事になります。

2の方法ですと今日はA面を塗りスターボード、次回にB面を塗りポートサイド、次々回でやっと取り付けと言う感じになります。
1のやり方と比較して、どうしても1回手数てかずが増えるから、これはないな…

と言うわけで、サンドイッチされる部分を先に塗りますよー。
まずは

しっとりすべすべ(ではない)

イソプロピルアルコールIPAで拭いて脱脂と汚れ取り。
乾燥したら、こんな感じで塗っていきます↓

わずか1分弱で塗り終わりました(動画ではね…)。
冒頭のカエルの鳴き声みたいのはカラスの鳴き声6倍速バージョンです。
なんか塗料缶開けたらカラスが真上に来た…
こんな感じでサンドイッチの具になる部分の両面と、スターボードサイドを塗れました。

D・カーチス
この軽薄な赤!間違いねぇ アラバマのお袋にいい土産が出来たぜ。
と言う感じになりましたな。
ついでにジェノヴァの旗と紋章を描きたいところですな。

無事に片面の塗装まで終わってよかったですわ。

よく考えたらラダーだけ綺麗になって、
船底は古い塗装のままって違和感あるかもな…

ちゃんと綺麗になりました。
樹脂で補修した各所、もうどこだったかわかりません。

次回の作業は来年。
ヨットにこのラダーブレードを戻して、残ったポートサイドの塗装をしてラダーブレードの補修は終了になります。

それでは良いお年を!(←年末に読まれた方)
あるいは、明けましておめでとうございました。(←年始に読まれた方)

ラダー補修03へ続く