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Thanksgivingで、家族の時間を。

感謝祭休暇でムスコが帰ってきた。最後に会ったのは9月のTarrytown旅行だが、家で一緒にゆっくりするのは5月に一泊で帰ってきた時以来。

帰宅する数日前にテキストが入る。夕食後に高校の友達と会うことになるかもしれないけど、どの日ならいい?と聞いてきたので、夕食後だったら、そっちの予定に合わせて夕食の時間を調整できるからどいつでもいいよ、と答えると、

"No, No, Mom. It is family time. You are my top priority."

泣きそうになる。家族ってこういうことなんだって思う。

感謝祭当日を父親とMy Ex In-lawsと過ごして、金曜は父親宅で一泊。土曜の昼頃にムスコが到着して、まず皆でクリスマスツリーを飾る。家族4人で住んだ家では、高い天井に触れるほどの高さのクリスマスツリーを飾ったが、もうあのツリーは処分して、新しく小さなツリーを買った。

Ornamentsをかなり厳選して持ってきたのに、それでも飾り切れないほどで、色付きボールに至っては一つも飾れず、各種Ornamentsのディスプレイみたいなツリーになってしまった。

私一人になったら(っていつになるのかわからないけど)、青とシルバーの色付きボールをメインに、classyなornamentsだけを飾って、私好みのシックなツリーにしようと思う。

それから、おしゃべりしながら夕食の準備。感謝祭といえば七面鳥だけど、とにかくパサパサな鳥だし3人には大きすぎるから、私は鶏一羽丸ごとで。

ローストチキン
Stuffing (セロリと玉ねぎとソーセージ w/Herb cubed bread)
インゲンのソテー
サラダ(アボガドは別皿)
ムスメが焼いたパン。(ただオーブンに入れるだけ)
缶のクランベリーソース。(ムスメのリクエスト)

前日からBrine(ハーブ塩漬け)した鶏のお腹にStuffingを詰める。詰めた分は食べなくてもいいけれど、Brineすることでしっとりするチキンが、さらにしっとりと焼き上がる。

お腹にstuffingを詰めて焼いた鶏。

この丸ごとローストチキンを切り分ける(carve)するのは「男の役目」というのが伝統的な認識なので、ムスコに教えておかなきゃと、YouTubeで見ておくようにと伝える。

ムスコ。上手にcarvingしました。
まず両側の足を外して、次に両側の羽を外す。
胸の真ん中に通っている骨の両脇の胸肉を外す、という順序。

久しぶりの私の手料理に、うめくムスコ。来年大学に進学するムスメに向かって、いかに大学カフェテリアの食事がまずいかをコンコンと説いている。笑。

ちなみに、二日目のメニュー。

薄切りチキンカツ。油で揚げるんじゃなくてオーブン焼き。
キャベツの千切り
ポテトサラダ
麩と油揚げのお味噌汁
納豆ご飯。

納豆にネギのみじん切りを入れていいかと子供達に聞いたらOKが出た。これを二人とも喜んで食べたのには言葉にならない感動だった。

大人になったなー。

"Mom, this dinner is sooo good."と、ムスコが何度もうめいていた。私の手料理に、その写真を見るだけでうめく男は多い。

ちなみに。

"Oh how I missed your cooking"

と、帰りの電車で食べるから用意してくれと頼まれて、持たせてあげたポテトサラダのサンドイッチを食べたムスコからのテキスト。自分で料理するようになったから、ますますそう感じるのだろう。

家族3人で、ゲームもした。
私が料理しているそばで、二人はLIFEで遊んでいた。

上はムスコ。職業は、先生から獣医、そしてコンピューターデザイナーへと転職。
下はムスメ。Gayカップルで5人の息子と娘という8人家族がRVに住んでいるらしい。
医者なのに、なんでRV?

その後、3人でMonopolyのOceanバージョン、Oceanopolyを。我が家はMonopolyファンで、ありとあらゆる種類を保有している。私が最初に破産してムスメが勝つ、というのがいつもの流れ。夕食を挟んで数時間のプレイ。破産寸前だったムスメがどうして最後は勝つのか、さっぱりわからない。

そして、買ったばかりのSony 55" Bravia OLEDで映画鑑賞。オリジナルのTop GunとTop Gun: Maverickを連続で。

Tom Cruiseはなで肩で背が低いから決して私の好みではないけれど、何せ大学時代にみたTop Gun。そして30年後、Charlieの前にcrash and burnしたPennyと想いを昇華するというこの設定。It is too close to home…

心の動揺をごまかすために、ワインを飲みまくる母。超酔っ払いになる。

"Mom is in a nostalgia mode."と、呆れ笑う子供たち。

ノスタルジアなんて言葉じゃ足りないくらい、感情移入な私。Pennyの娘が予定より早く帰宅して、PeteがPennyの部屋の窓から退出して窓から飛び降りると、目の前に娘が、というシーン。

"Just don't break her heart again."

思わずムスメを見ると、こっちをギラリと見ているではないか。涙。怖。(やっぱり同じこと考えてるよね)という思いを込めて、改めてムスメと視線を合わせると、(そうですよ、母上)とばかりに見返してきたムスメ。あぁ。

こういう昔の想い人と何十年後かに再会してっていう設定は永遠のテーマなのか。SNSの発達でそれが容易にできるようになったから、こういうストーリーがやけに身近になったのか。それとも、20代には気にも留めなかったこの手のストーリーにこの歳になったからこそ敏感に反応するようになったのか。

それにしても。
It is such a great movie. 
何度でも観たいし、観るだろうと思う。

感謝祭。
家族が揃った家は、港に船が錨を下ろして停泊しているような感じだった。

ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。