大学生と、わいのわいの、な感謝祭。
アメリカに帰国して落ち着いたら、感謝祭前日の水曜日にムスメが大学の友達一人連れて帰省。コロラド州出身で韓国人の Jin はなんとコロラドに飛ぶよりも東海岸に飛ぶほうが安いからと、ムスメについてきた。
木曜の感謝祭当日は、大学生二人はかの Macy's Thanksgiving Parade を朝早く電車に乗って見にいき、ダイナーで朝食、ランチでピザを食べ、FAO Schwarz で JellyCat を買い込んだ。
ムスコは、祖母宅で父親と一緒に感謝祭を過ごし、金曜の午後に到着。ムスメと Jin はフィラデルフィアまでドライブして、もう一人の友達 Sophia (日本人の母親と台湾人の父親)をピックアップして、うちに連れてきた。わたしが夕食を準備している間に、皆でクリスマスツリーの飾りつけ。
大学生4人と、わいのわいの、な感謝祭である。
土曜はまた3人でマンハッタンまで出かけて、今度は SOHO でBlack Fridayセールを漁り、夕方の「感謝祭ディナー」に間に合うように帰宅。
私は、一日かけてムスコと「進撃の巨人」のファイナルシーズンを鑑賞。
ムスメと Jin が到着してからの夕食メニュー。
大学生の話はおもしろい。ルームメートと揉めまくっている。
うちのムスメも、入寮して一ヶ月足らずで、あれだけ相性がいいと思ったルームメートと大騒動の果てに決別し、別の寮棟で新しいルームメートと新生活を始めたのだが、Jin も彼女の行動をいちいち監視しようとする、まるで嫉妬深いボーイフレンドみたいなルームメートと揉めている真っ最中らしく、ムスメに促されて私に向かって事情説明に入る。親じゃない大人に聞いてもらうってのがいいんだろう。
You have to have some sit-down talk with her. Seriously.
と、呆れ果てた私はコメントする。
かわいそうに。ルームメートとの相性ってのは実際に一緒に暮らしてみなきゃ当たりかハズレかわかったもんじゃない。たしかにルームメートを通じて友達を作ることができるし、いろんなイベントに二人で行けるから、高校時代にろくに友達がいなかったムスメが一人部屋を避けたのはわかるけど。
その最初に入った寮で、ムスメは Jin と Sophia と出会った。アジア系友人グループである。看護科のムスメには、看護師友人グループもいる。
そして。
せっかくの感謝祭だってのに、うっとおしいルームメートとの揉め事を思い出してまみれてちゃいけないと、心機一転した Jin とムスメが持ち出した新しい話題は翌日迎えにいく Sophia だった。
Sophia は高校時代にテニスに打ち込み、大学チームに入るほどの腕前。だが、高校仲間には一切内緒でオハイオのこの大学を選んだから(弁護士らしい日本人の母親とも相当揉めたらしい)今回の帰省で高校仲間からシカトをくらっていた。
二人が描写する Sophia は「粗暴」なイメージ。日本人の母親から一体どういう躾を受けたのかと思うのだが、ロクに歯を磨かずフロスもせず虫歯だらけ。洗顔もきちんとしないからニキビだらけ。皮膚科に行ったら、ちゃんと顔を洗うようにと言われたんだって、と二人は笑う。
そして。Lululemon クラスのブランド服をたくさんもっているのに(いい素材の服の)洗濯の仕方がわからないから、実際着るのは上も下も二着のみ。Sweatpantsはお尻からずり落ちて、下着がチラ見え。
But WE LOVE HER!!!
と、二人は(お願い、わかってよ)といわんばかりに、呆れ果てている私を見つめる。三人で相談して、寝る前の洗顔と歯磨きの際に、母である私が声をかける、ことで合意。
さて。Sophia 到着。
その夜は、ムスメがヘアケア商品の講義をし、私が歯を磨いたかフロスしたか洗顔したか、と声をかけた。
ちなみに。ムスメのシャンプーを使ってその効果に驚愕し、髪が薄いと嘆いているので、朝晩ちゃんと髪ブラシかけてる?と聞くと、黙り込む Sophia。毛根を刺激しないとダメよ、と Boar's hairのブラシと一緒に私のグレイヘアを見せると、「そのブラシ欲しい」と叫び、ムスメが「明日、ドラッグストアで買えるから」と答える。向こうで、Jin が笑いをこらえている。
翌日、3人は NYC に遊びに行き、SOHO で買い物三昧。帰宅して、すぐに夕食を食べた後、ムスコがせっせと後片付けをしている間に、女子大学生3人は私をソファに座らせ、床にその日の戦利品を広げて、交互に見せてくれた。かわいいなぁ。
それから。大学の寮に戻ってからの洗濯は面倒だからと、ムスメの指揮のもと、3人で戦利品を色モノと白モノに分けて、延々と洗濯。4回くらい洗濯機をまわしたような。
そして。今度はその戦利品をスーツケースに詰める作業で大騒ぎ。ムスメが持って帰ってきた大きなスーツケース一つには収まりきらず、Carry-On 用の小さなスーツケースをここから持っていくと言い出し、Sophia のボストンバックにまだスペースがあると、大声で伝達される。笑。
ムスメのボーイフレンド Eddy 用に焼いたパンはちゃんと持っていけるのか、とチャチを入れる私。
日曜の朝4時に起きて、空港へ送っていき、3人を順番に hug。とても楽しかったわよ、期末試験頑張ってね、と見送った。
水曜日にコッチの空港に到着してピックアップした時に車の中で、私の顔を見て泣いたムスメだが、オハイオの空港に着いて Lyft に乗り、大学寮までの道すがら、またさめざめと泣いていたらしい。
"I miss my mom…"
"Me, too.."
と答えたのは、Jin だったそうな。笑。I miss you girls, too!!
子供たちは、あと二週間もすればクリスマス休暇でまた帰ってくる。
今度は1ヶ月くらいの帰省。
ただただ好きで書いています。書いてお金をもらうようになったら、純粋に好きで書くのとは違ってくるのでしょうか。