60年前 北海道の農家でこんな生活。
この古い家に 私は4才までしか住んでいないので、ほとんど記憶がありません。この話は、最近母から聞いたものです。
私が4歳の時に、両親は小さな2階建ての家を建てましたが、その家も便所は汲み取り。家の中にネズミの巣はなかったけれど、押入れの中にネズミを見つけて、母がホウキを持って追っかけていたのを覚えています。
そして、私にとっても それが普通の生活だったのです。ここに、大変さとか、不遇だったという感覚はありません。
私の記憶の中の この小さな2階建ての家は 明るいイメージで、昔の古びた写真のような陰気臭さはありません。
多分それは、私の生まれたこの地域が 北海道でも日照時間が長かったからかもしれませんし、家の周りは田んぼが視界のはじまで広がっているような空間的なことも影響しているのかもしれません。