新しい試み、言葉のスケッチ 【クライストチャーチ旅行 番外編】
今までの旅行では、手当たり次第にスケッチしていました。空港で見かける人から始まって、目に映るものをとにかく描いていました。そのほとんどは落書きのようなもの。後で旅の思い出としては、見るの耐えないものがほとんどです。
でも、何十枚も描いているとそのうちの1,2枚は、ん、なかなかいいじゃないと思えるものもあります。
これは、5年前にハワイに行った時のスケッチ。筆ペンで描いていますが、ノリノリで描いている感じが伝わってきます。いつもは一度の旅行ではスケッチブック一冊は描ききれませんが、この時はマルマンの小さなスケッチブックを最後まで使いきりました。
こちら⤵は4年前だったかな。ニュージーランドのタウランガに行った時に描いたもの。夫の仕事があったので便乗しました。そこでまとまった収入を得ることができ、夫もご満悦でした。
夫が仕事をしている間は一人でタウランガの街をブラブラしながら、良さそうな場所を見つけては描いていました。私はどんな時でも一人で退屈することはありません。
私のお絵描きは10年前くらい前からでしょうか。精密な人物デッサンや油彩から始めました。ですから、見たものをササッとラフに描いていく野外スケッチは、私にとっては全く新しい描き方。たくさんYoutube も見ました。面白くって。いろんな描きかたがあるんだな~。わたしはすぐその気になってしまうタイプなので、すぐに試してみたくなり、スケッチブックを買い込んでいろんな方法、画材で描いてみました。
こんな風に、私の旅行のスタイルではスケッチがメインでしたが、今回はちょっと変えてみたくなりました。
今回の新しい試みとして、絵ではなく言葉にしてみたんです。それが、今回のクライストチャーチ旅行ブログの大切な下地になりました。
この手の平サイズのメモノート。実は7月から、日常的にメモを始めていました。一冊40枚80ページあります。大体2週間で一冊終わるスピードで、今9冊目を書いています。とにかく気づいたことをこのメモ帳に書いていきます。あとで書いた内容を見つけやすいように見開きごとに項目をつけます。
クライストチャーチは何度も行ったことがありましたが、今回はクライストチャーチに行くというよりは、日常と違う場所でどんな気づきがあるんだろう、という未知の自分を知りたいと思っていました。大げさな言い方ですけれど。
旅行中毎日いろんな場所へ行き、たくさん歩いて見て回りました。そして、モーテルに帰るとすぐにメモ。それでもメモの時間は足りないので寝る前の時間も書いていました。書く内容はとりとめのないことがほとんどで、ひらめきのようなものは何もありません。
メモしている間は、書くことに集中しますが、残念ながらその集中によって、それまで考えていたことを忘れてしまうことがあるんです。つい、さっきまで思っていたことなのに。これは、還暦に近いという年齢せいかもしれません。ですから、私は忘れないようにするためにとりあえず項目を羅列し、それから行動内容、そこで思ったこと、気づいたことを書いていきました。
今回のクライストチャーチ旅行4日間で、この小さなメモ帳を一冊使い切ってしまいました。それだけでも、達成感があります。
メモを取ると、あとでそのメモを見なくても記憶に残っている場合もあり、今回もメモを見る必要のなかった note記事もありました。けれども、ほとんどの記事ではこのメモは随分参考になりました。ちょっとしたメモによって、ブログが無理なく書けるようになると、書くことがとても楽しくなります。
そして不思議なことに、旅行から帰ってからの日常の中で、今まで見過ごしてきたことに気づくこともたくさんありました。
次々に頭の中で浮かんでは消えていく思考とか感情も、ちょっと時間を止めてそれをメモしておくことを繰り返すと、生活が変わっていくような気がします。そして自分自身が変わっていくかも、、なんて期待したり。
言葉のスケッチ、なんだか良さそうなのでしばらく続けてみようと思います。