60年前、布おむつの手洗いは普通だった。
家は核家族だったので、母の産後は父が家事全般をしていました。
父は、いつもは家事を一切しない人でしたから、洗濯をするのは 後にも先にも 母の2回の産後の時だけです。
姉は3月生まれ、私は2月生まれだったので、北海道ではまだ冬。
農作業が まだ始まっていない時期だったので、できたことかもしれません。
父は 姉が生まれた時に、洗濯機を買いました。
1962年、2層式の洗濯機が発売されたばかりの時です。
父は オムツを手洗いするのが どうしても嫌だったのでしょう。
その後は母も洗濯機を使うことができたので、母にとってもうれしいことだったに違いありません。
北海道の農家は土地が広いので、作業量が多く、おまけに家には舅、姑がいなかったので母がすべての家事をやらなければなりませんでした。産後を除いては。
この時すでに 経済的に困窮するということありませんでしたが、今と比較すると壮絶と言えるくらい、大変な時代だったと思います。
こんな生活をしながら、両親はよく子育てをしていたなあと驚き。そして、私と姉が よく大けがもせず 元気で育ってきたものだと運命に感謝です。