【4コマ漫画】北海道の駅伝マラソン 私一人で応援
北海道の駅伝マラソン
50年前 昭和の国鉄の時代のこと。
北海道で駅伝マラソンがあった。
国道の100キロくらいの区間、国鉄駅に近いところを
選手交代の場所として 数人の選手が交代しながら走る。
この年、私の担任の先生が 偶然 私の家のそばの国道を走ることになった。
多分、先生は 私の家の近くを通る時間を あらかじめ教えてくれていたんだろう。
私はその時間に 国道沿いで待っていた。
静かな駅伝マラソン
視界のぎりぎりまでまっすぐの国道は その日がマラソン大会とは思えないくらいひっそりしていて、
ほんの数人の選手が走って通り過ぎて行った。
先生が来るのを待つ時間は、かなり退屈。
周りはいつもと同じように 近所の農家の人たちが田んぼや畑の仕事をしているのが小さく見える。もちろん、駅伝マラソンの観客は私一人。
先生が走ってきた
ずっと遠くから先生が走ってくるのがわかった。
先生も気が付いて 手を振ってくれた。
田園風景の中で
この風景の中で 走る彼の姿は、完全に浮いていた。
だから、私も 先生が通る一瞬は 田んぼの中にポツンといる私ではなくて、学校での私になり、走っている先生を応援する人だった。
私は 周りの空気を感じやすいので、彼が走っている振動とか 呼吸とか 紅潮した顔に 自分を同調させてしまう。
50年たった今でも その感覚が残っている。
先生は走り過ぎて小さくなり、 またいつもの静けさが戻る。
私も、何もなかったように家に戻って 一人になった。
マラソンって見てるだけで感動する!
その後、二十代の時に
高石ともやが走り、ゴールインするのを見る機会があった。
見ているだけなのに、感じるものがある。
じーんとくる。どうしてなのかわからないけれど。
読んでいただきありがとうございます💗
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