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懐かしメニュー

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私の記憶では、父が台所に立っているのを見たことがない。
昭和30年代なので、それが普通といえば 普通だったのかもしれない。

うちは農家だったので、両親は 同じ時間 外で働く。
父が昼寝したり、テレビを見ている時間に 母が家事のすべてをやっていた。不公平だと、子供ながらに思ったこともある。

ただ、
母は 姉と私の出産のとき、里帰りをせず、退院後すぐに自宅に戻った。当然 父が炊事、洗濯など 最低限の家事は しなければならなかった。(核家族で、祖父母は同居していない)
私にとっては、想像するのが難しい光景だ。

威張りちらし、家の中のことは 何もしない父。そんなイメージだったが、実は こうして家事をし、子育てに協力していた瞬間があったのだ!

自分が年をとってきて(ただいま57才)。周りの状況や相手の立ち場などを考える余裕が少しは出てきて、具体的に父を想像してみると、新しい発見がある。

北海道で18年間 一緒に住んでいた家族だけれども、知らなかったこと、気づけなかったことが たくさんある。

※現在 母は健在で、父は30年ほど前に50才で他界。(令和3年9月21日現在)

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