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【マンガ】ニュージーランド移住物語 移住の準備②
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当時も移住コンサルタントという職業はあったようです。しかし、私たちはその存在を知りませんでしたから、そこに頼ろうという発想もありませんでした。ニュージーランドに移住した後で、コンサルタントに依頼し永住の手続きをしている人がいることを知りました。
実際、英語力や経歴などは本人自身のものですから、その部分に関してはコンサルタントに頼りようもありません。
夫の仕事が一般的ではないので、永住権取得には時間がかかりました。本当に山あり、どん底あり。そんな経過を経て、ニュージーランドの永住権を手に入れた時の喜びは、私の一生で一番大きかったと思います。
申請者は夫ですから、私が成し遂げたことではなかったのですが。
今は、簡便な通信手段がありますから、問い合わせや書類申請などはもっと時間短縮できるでしょう。スムーズな細かいやり取りが可能かもしれません。
でも、本当に大切なのは計画性と根気強さだと思います。何をどう進めていけば”永住権”を得られるのか。現実に沿って、考え抜く力が必要でしょう。
その経過の中で、インターネットなどの通信の効率化は目的達成の手段でしかありません。
当時はパソコンを使う人は限られていました。ちょうど2000年頃、ニュージーランド移住後に出会った人で、パソコンを使っていた人が言いました。”え~、いちいち手紙でやり取りしてたの? そんなのメールで一瞬じゃん。”彼女は短期間、ニュージーランドに滞在していた人で、その後もいろんな国を転々としていました。私には、彼女が人生にどんな目的を持っていたのかわかりませんでした。
もちろん私は、パソコンやスマホなどのデジタルツールを否定するつもりはありません。むしろ、その恩恵を受けてこうしてマンガやブログを読んでいただける、重要な手段だと思っています。
ただ、そういう手段を使いこなすことと、人生の目的や生活の質を高めることとは別のことだと考えます。
私たちは、当時の私たちにできることをやり切って、運や人にも恵まれて、念願の永住権を手に入れることができました。
それは、はたから見れば、効率が悪いこともあったかもしれません。でも、この大きな目的を達成できたことに、大きな誇りを持っています。
時代によって、目的を達成するための方法や手段は変わっていくでしょう。でも、何を目的に生きていくか、生活する方向として何を選択するかは、あふれる情報があったとしても自分で決めていくしかありません。
そうして決めた目的、または方向性に向かっていくこと。それは、たどたどしくても、問題はありません。効率よくやれば半年でできることを、5年かかって達成しても、長い人生の中では大きな問題ではありません。
移住のプロセスを振り返りながら、今そんな風に思います。