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【伊勢崎ゆま~る温泉】
私はニュージーランドに住む、還暦の絵描き主婦。
この度、10日余り日本へ行ってきた。
群馬県に住む伯母に会う予定もあって、伊勢崎のビジネスホテルに6泊した。その駅前のホテルから、歩いて15分の場所に伊勢崎ゆま~るという温泉がある。
私はこの温泉を2回利用した。
風情ある温泉街ではないかもしれないが、私にとっては一年ぶりの温泉なので、十二分に満足した。
ニュージーランドでは地熱が噴き出ているロトルアという街がある。そこの温泉には野外の温泉浴槽がいくつもあり、私たち夫婦は年に一回の贅沢な楽しみとしてここを訪れる。ここは一人最低50ドル(4千5百円くらい)する。
そして、なんとも歯がゆいが、このロトルアの温泉では水着をつけなくてはならない。だから、私はビキニというものを着て還暦の醜体をさらして湯船に入る。まあ、それは気にしなければすむことかもしれない。
問題は、湯船につかってうるけた垢を、ゴシゴシこするというあれができないこと。そんなジレンマを抱えながら、ニュージーランドの温泉に行っていいる。
しかし、日本ではどの温泉でも裸になれる。ゴシゴシこすれる。
伊勢崎ゆま~るも、私にとっては最高だった。
ああ、やっぱり日本はいいなあ。
と、私はゆっくりと湯船につかり、
さて、あかすりを始めようと風呂椅子に腰かけた。
温泉に裸で入るのは、一年ぶり。去年、台北の日本式温泉に行ったのが最後だ。
一年分の垢を落とすような、そんな厳粛な気持ちで作業に取りかかった。
いい温泉だった。露天風呂もあり、サウナもあり、ジャグジーバスもある。レストランのメニューもそそられるものだったし、マッサージルームまであった。
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