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五右衛門風呂は、ちょっと前のスタイル。実は、そんなに昔じゃない。

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記憶って、思い出すと それが生々しく頭の中に再現されるものです。
このお風呂も、そんな感じ。

薄暗い電球の下で、湯気が立ってる。周りは、暗くてよく見えないけれども、天井がなくてそのまま屋根の裏が見えていました。クモの巣やススが あるはずだけど、それがはっきりと見えないので よけいにぞぞっ~とする。

祖母は、当たり前のように淡々とお風呂の準備をしていました。この時は、水は蛇口にホースをつないで風呂釜に。井戸からの水汲みよりは、ぜんぜん楽なものでしょう。

当時の当たり前の生活。大変だとか、早く終わらせてほかの事やりたいとか、そんな思いを持たずに 淡々と。

母方の祖母は大正生まれで、母は戦中生まれ。今のように、自分のやりたいことは何か、というような甘い疑問を 生活に挟む余地はありません。考える余裕もなく、目の前のこと、生きることに専念しなければなりませんでしたから。

それでも、わずかであっても、楽しみを見出していく力は誰でも持っているのでしょう。いつの時代にあっても。いくつになっても。

祖母は60才くらいで、書道を通信(郵送)で始め、一番上の位まで上がったと思います。母は父の死後、日本舞踊を始めて名取の資格をもらいました。(農業もしながら)

なんと、忍耐強く、タフで、自分の楽しみは見逃さないという 良い意味での抜け目のなさ。男性が威張っている時代に、賢く、たくましく生きた女性たち。

そして、私?(現在57才)
去年 ワコムの液晶タブレットを買って、こうしてマンガを描いています。
世代ごとに、やってることは違いますが 実は とてもよく似ています。

※ 母方の祖母は3年前に 97才で他界しました😢



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