今日はケーキの日
写真:https://note.com/murasa39/n/n4bf6f9f15d8d
登場モノ:
烏丸:烏の妖精 夏目ボンボン家の執事
自然薯トロロ:自然薯の妖精 スーパーモノモデルの清掃員
チョッパー:ひき肉挽機の妖精スーパーモノモデルのマネージャー
自分の過ちからケイ子を死に追いやった烏丸。
自分の行動を恥じる事なく、その舌の根も乾いて
いないのにもう次のか弱いモノを物色する男。
あ~、ケイ子ちゃんは惜しいことしたな、あの時、
ケチらずに早めになにの薬さえ、飲んでおけば、
ケイ子の白い肌にむしゃぶりついて、アヘアへ言わせる
ことが出来たのになどとゲスな事しか考えられない。
飲んでもいないのに酔っ払いのようなフワフワした足取りで、
街を徘徊しては標的を探す。絶望的なガニ股の初老。
彼がなにより嫌いなのは身銭を切る事。
だから獲物を物色している最中でも、タダで何できないかな?
しかない。
そうして歩いていると足は自然とスナック揚羽に向かっていた。
ここはスーパーモノモデルで働く男たちのたまり場。
今日も今日とて、行くあてのない粗大ゴミ化したトロロと、チョッパーが
待ち合わせをしている所だった。
チョッパーが烏丸に気がついて声をかける。
烏丸さん、わたしたち、これから正月のちょっとした余興を思いついたんです。
良かったらご一緒しませんか?
と誘われた。烏丸は抜け目なく、
いやぁ~お恥ずかしい、お誘いは嬉しいんですが、懐具合が寂しくってと
切り出す。
そんな企みに気がつかないトロロは、
あ~、用意は出来ているんで、ご一緒にと笑顔を向ける。
烏丸はしめしめと思い、二人に合流し揚羽に入った。
チョッパーはそそくさと、パフパフたちをステージに並べた。
烏丸は、ケイ子以来のピチピチギャルたちに鳥肌の立つ思いだった。
こっ、これは…
トロロが、自慢げに
へッへッ、烏丸さんもお年に似合わず、お好きですもんね。
私もチョッパーさんも、大好きと、話が合いましてね、
でも私たち、普通の刺激じゃ、なにが何しないでしょ?
だから、フレッシュで甘い子ばかりをを集めまして、
ルーレット方式で楽しもうじゃないかって話になったんですよ。
チョッパーも相好を崩して
年の初めの運試しですよ。
さあ、さあ、烏丸さんの今年を占ってみようじゃありませんか。
どうぞ、お好きな子を選んでそして、若いエキスを思う存分、
吸ってくださいよ。
と言った。
烏丸はそう言われて、テンションが高くなり、よく見もせずに、
ケイ子似の頭にピンクの帽子をかぶった子を選んで、その愛液を
吸い取った。
そして彼は悶絶した。それは甘~い味がすると思ったのに、たっぷりと
仕掛けられた辛子。
これはケイ子が死後、トロロの枕元に立って、捨てられた話を語った
とすれば、ドラマチックだが現実はそうではない。
トロロの妻、念子は生ごみをチェックし、捨てられていたケイ子を見つけた
のだ。念子はせっかくのケイ子が捨てられていたのに怒りまくって、
トロロにこの仕返しを指示していた。
烏丸の悲劇は念子の情報収集能力を甘く見た結果と言えるだろう。
今日の一句
正しくね保存をすれば食べられる
詠みモノ
自然薯念子
大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!