今日はピザの日

デュラムセモリナ粉の兄Aはヒソヒソ、

すっかりアメリカンナイズされちゃってさ、ピザなんて言われてやんの。

デュラムセモリナ粉兄Bは声を潜めて、

変わり身が早いよ、気取った場面じゃピッツァだって。

デュラムセモリナ粉兄 C は顔を顰めて、

肘膝にはコンドロイチンとかも言ってた。

デュラムセモリナ粉兄Dは頭を傾けて、

ピッツァはピサらしいよ。

と、兄たちは口々に弟の悪口を言い合い殺してしまおうと相談した。

彼らは真っ赤なほっぺのトマ世と真っ白で豊満な乳を持つモッツァレラをはべらしているピッツァ、ピザ、肘膝、ピサ？弟の名前などどうでもよくなるくらい嫉妬し憎んでいた。

兄らは彼の頭の上に真っ赤に焼いた大岩を落として殺そうと試みたけれどピッツァ、ピザ、肘膝、ピサ？の愛人モッツァレラは彼を庇い自らがこんがり焼け、香ばしいにおいを立ち昇らせた。

彼は焼けた大石とともに落下する筈であったがモッツァレラは彼を真っ白なお皿の上にビョヨ〜ンと伸びて救い上げた。

このもうい岩は今もデュラムセモリナ一族により密かに受け継がれている。