忠犬ハチ公の日
くりくりは言い逃れをする言葉を絞り出そうと、小さな目をクリクリさせた。
くりくり
金なんて、もはやこの世界では必要ないかと…
それよりも、米子さんを愛する、働き者のこのマックロファージ巡査と結婚なされば…
巡査
エッ〜、そんな、急〜に〜困ったなぁ、照れるなぁ…
…
…
…
あの!!自分、これからもっと働きます!!一生幸せにします!!
先ずはオトモダチからでも宜しくお願いいたします!!
マックロファージ巡査は忠犬ハチ公のように複数の触手をグルングルン振った。
米子
あ〜ら、ゴメンナサイねぇ、ワタクシたちは異類婚出来ないのよ。
くりくり
エッ、妖精なら異類婚も出来るはず…マジで!!じゃ、マジで、まだ妖精試験受かってないの?
だってあれ、30分講習受けて、その直後に5分で出来るマルバツ試験を受けるだけで、死人も受かるって噂されているんだよ!!
アレは天下り役人たちを飼い殺す為のラブラブ政府による士商法なのに!!
米子
そ〜ねぇ、妖精養成所を卒業されて、妖精試験に合格されて、イッパシの妖精さんになっても、
借りたお金を返すって、当たり前の事が出来ない方もいらっしゃるわ!!減らず口を叩く前に、金、返せ返せ返せ!!
米子は地団駄を踏み巡査の肩辺りを叩いた。
つづく
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大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!