今日はシルクロードの日
ディアボロは言葉もそこそこにコピーを始めた。一人のディアボロが二人になり二人のディアボロが3人になり、猛スピードでディアボロは増殖し遂にその数は100 万体となった。
ディアボロたちは鍵男が置いていったブドウ糖を食べ散らかし、ついには婆にまで襲いかかった。そこはモノたちの、欲望の吹き溜まりのような惨状と化した。
婆は必死の抵抗を見せたけれど、次々とコピーされて来るディアボロたちに押さえつけられ、羽交い締めにされ、食いつかれた。
米子は婆を庇って次々と襲いくるディアボロたちを殴ったり、蹴飛ばしたり、時には噛み付いた。
そして叫ぶ。
米子
ハイ・ホー婆さん!!
シッカリして!!
ホラ、ヤッパリ、ディアボロはロクなもんじゃあないじゃない!!
このままじゃあ、細胞の家も壊れるわ!!
今こそ、力を出して助けを呼んで〜〜〜。
遠のく意識の中で婆は、食い千切られてもディアボロと心触れ合う出会いがあり、孤独から解放された事を喜んでいた。
しかし長年暮らしてきた肺胞村と、主、ずんぐりむっくりを思う気持ちがあり、
余所者侵入!!
と、最後の力を振り絞りマックロファージ巡査にテレパシーを送った。
精も根も尽き果て、タクラマカン砂漠から発掘されたミイラよりもガビガビになった米子はこの光景を呆然と見ているしかなかった。
つづく
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大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!