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七人の侍の日
ヘルパーT司令官は指示書を見て頭を抱えた。
司令官
ウワッ!!どうするのこれ?やっちゃたねぇ、見て見て…
そう言って、ヘルパーT司令官は指示書を樹状巡査部長に手渡した。その指示書の氏名欄にはトロッポではなく、ドロッポと書かれていた。部長は力なく、指示書を机に置いた。
部長
こっ、これは…
キラーも恐る恐る指示書を覗き込み、やっと自分の過ちに気がついた。
キラー
こっ、これは全て自分の責任であります。自分はどのような弁解も言い逃れも致しません。
自分は清々しい七人の侍のように弱きを助け強きを挫いて生きたいと願っていました。
これまでチキンな生きざまではありましたが、今、この場で、腹を切ります!!
樹状巡査部長は慌てふためいて、よろけながらも、キラーが身につけていた細胞刀を彼の手から奪った。
司令官
イヤイヤイヤ、この部屋で流血騒ぎなんて止めて!!
第一さぁ、この世界、国防省免疫軍に不手際があってはならないのです。
ですから善良なモノが亡くなったなどと言う事態はなかった。いいですね。
ヘルパーT司令官はしれっと言った。
キラーは自分にはそんな解決策を思いつく能力はない。胸腺大学の同期であってもそれが、一介の殺し屋の自分と司令官の差なのだと理解した。
司令官
キラーさぁ〜、自殺なんて考えないで、とっととドロッポ、排除してよ。
そのモノがウロウロしてたらまずいでしょう?
後は自分、帳尻合わせるから〜、でも〜この事は貸しだって覚えておいて!!
と、ヘルパーT司令官はややキレて言った。
つづく
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