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今日はマリモの日


国防省自然免疫部捜査第一課の一匹狼、NK。通称、殺し屋キラーは風吹く肺胞村を彷徨い歩いていた。風のうわさで悪い輩が入り込みつつあると聞いたからだ。




主、ずんぐりむっくりに感染症を引き起こす奴ら、病原体は皮膚、口の中、鼻の中、のど、気管、胃腸などにたむろするが、今回のターゲットは肺胞村に居ると、彼の五感も騒いでいた。




そして今、キラーはハイ・ホー婆の発したテレパシーをいち早くキャッチし、婆の細胞の家に駆けつけた。ドアを足で蹴破ると、ワラワラと、ディアボロの複製たちが飛び出して来た。




キラーは敵のよこしまな心に孔を開けるパーフォリン光線、そして罪悪感から死を選ぶようになる、グランザイム光線といった殺傷能力の高い武器でバッタバッタとディアボロたちを倒して行った。




ディアボロの分身たちは個人宅の食料品を食い荒らかした罪悪感に駆られ、お互いの腹を刺し違え、すまなかった、すまなかったと、詫ながら死んで行った。




キラーが室内に入るとヨレヨレになりながらも戦っている米子がいた。米子はキラーの存在に気がつき、マックロファージ巡査が助けに来てくれたのだと思い、ドシャドシャと、涙を流し両手を降った。




米子を見たキラーは細胞部員たちの特殊能力、異物を見分ける目で、米子を瞬時に敵と判断した。


キラーはためらうことなく、必死で助けを求める米子にパーフォリン光線をおみまいする。




米子の体は光線に貫かれた。米子はこんなことしちゃ阿寒湖!!と、薄れゆく意識の中で思った。


つづく

上記内容

障害性T細胞は自然免疫で活躍する細胞で、ウイルスに感染した細胞(細胞膜上のウイルス抗原)や、突然変異により発生した異常な細胞(腫瘍細胞のマーカー)を認識して攻撃・破壊することができます。


キラー細胞から分泌される物質はグランザイムとパーフォリンと呼ばれ、標的細胞の細胞膜に穴を開け破壊する作用を持ちます。


アポトーシス

個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺をアポトーシスと言います。

















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ポリポリ
大変貧乏しております。よろしかったらいくらか下さい。新しい物語の主人公を購入します。最後まで美味しく頂きます!!