今日はミツバチの日
登場モノ
クリクリ記者:ミツバチの妖精、自称記者
烏丸:カラスの妖精、ボンボンの執事
ボンボン:ボンボンの妖精、飴野包子派遣会社で働くバイト男
三人は地下茎マンション403号室に同居している
地下茎マンション403号室。烏丸とボンボンがおしゃべりしている。
ボンボン:ねぇ、烏丸、ここんところ、クリクリ記者を見ないけど、どうしちゃったの?
烏丸:さてねぇ、また仕事が嫌になって瘋癲癖が出て、どっかしらに行ってるんじゃないの?困ったねぇ、一言言ってて欲しいよ。
ボンボン:クリクリ記者ってさぁ、実家とかないのかな?
烏丸:追い出されて帰れないらしいね。家でもぶらぶらして極つぶしだったらしいから。
ボンボン:どっかさぁ、中性的だよね彼。
烏丸:そうねぇ、オドオドしているもんね。ずっとそんな人生だったようだし。
ボンボン:そ~、それはまた、珍しいな。
烏丸:なんでもねぇ、彼の世界じゃ、男は地獄みたいな一生なんだって。集団結婚で大勢の男たちが一人のお姫様を奪い合ってそれで彼女と目出度く結婚できても相手の女性になにの後になにを引きちぎられて男はお陀仏。
もし相手が見つからなかったら、それはそれでまた、他の女子たちに袋叩きにあって、住んでるところから追い出されるそうだよ。
ボンボン:わっ、過酷なサバイバル人生だね。女性優位すぎ。
烏丸:それで彼も集団結婚会場に行って、なに出来た後に、なにを引きちぎられたメンズを見てね、卒倒したんだって。で、彼、ノイローゼみたいになっちゃって、それでなくっとも仕事しないし大飯ぐらいだから一番に追い出されたって聞いたよ。
ボンボン:じゃ、帰りたくっとも帰れないんだ。そ~だったんだ。これぞ、泣きっ面に蜂。
烏丸:弱り目に祟り目とも言うから、一度お祓いでもしてきたらいいのにねぇ。
ボンボン:神様も持て余しちゃいそ~な案件だよ。