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今日はクリスマスイブ
サプリの袋にへばりついていた素子は裸電球にキラリと光った。
その輝きを見逃す念子ではなく彼女はホコリでもついたのかと思い、人差し指でホコリに見えた素子を拭いペロリと舐めた。
その様子を見ていた米子は素子を助けるべく、ぴょぴょ〜んと飛び跳ね、念子の口に入った。
念子は喉に何か詰まったと思い、エッヘン、エッヘンした後に、もったいない気がしてそれをもう一度飲み込んだ。
念子の喉元でぐるぐる回転していた二人だったが、やっとのことで手を繋ぎ2人真っ逆さまに暗闇の中に落ちていった。
二人が一息ついたのはフカフカなペルシャ絨毯の上のような場所。そこは念子の十二指腸 凹み栄養吸収の森。
素子∶フゥウッウッ〜、米子さん生きた心地がしませんでしたね。やっとどっかに着きました〜。
米子∶アンタはもともとちっこいから現状のままだけどさ、私なんかもうドロドロよ。美貌もヘッタクレもありゃしない。
本来、米体型の米子は緑色と黄色のまだら模様スライムに変化していた。
素子∶私たちこれからどうなっちゃうんですか〜?もう!!ご都合主義も極まっちゃって。
米子∶あのね、口から入ったんだから肛門まで続く一本道は約9 M 、曲がりくねった一本道。あとは出るだけのこと。
素子∶ああ、十二指腸、なら、私たちの頭上にあるあの茄子は胆のうですか?
米子∶そうよ、そして左に見えているのが膵臓ね。
胆のうと膵臓は米子と素子を歓迎するように消化液をダバダバ振りまいた。
素子∶うぎゃーうぎゃーうぎゃー、上からも横からも鉄砲水みたいのが降ってきました〜。助けて〜。
そこに鍵の形をしたスマートなイケメンが現れ、即座に二人の目はハート。二人はクリスマスイブの奇跡来た〜!!と手を取り合って胸をときめかせた。
つづく
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